Runway、コード不要でリアルタイムにアプリを生成する対話型インターフェースモデル「Solaris」を発表
重要ポイント
- •Runwayは2026年8月31日、Interface World Modelsファミリーの第一弾モデル「Solaris」を発表。基盤となるコードなしでリアルタイムにインタラクティブなインターフェースを生成する。
- •SolarisはRunwayのGen-4.5動画生成モデルを基盤とし、ユーザーの操作に直接応答して720pフレームをレンダリングする。DOM、CSS、JavaScriptは関与しない。
- •本取り組みはRunwayの2025年12月のGWM-1 General World Models発表を踏まえたもので、NVIDIAとの協業によるコンピューティングインフラに依存している。
- •AIでコードを生成するVercel、Replit、Cursorなどのツールとは異なり、Solarisは生成された画像そのものをアプリケーションとする。
- •発表時点で独立系ベンチマークは存在せず、Runwayの性能主張は未検証。解像度の上限や長時間セッションでの整合性にも疑問が残る。

Runwayは自社の動画生成技術を、美しい映像クリップを作る以上に野心的な目標に向けた。同社の最新モデル「Solaris」は、基盤となるコードを一切必要とせず、フレーム単位でリアルタイムに完全にインタラクティブなインターフェースを生成する。
2026年8月31日に発表されたSolarisは、Runwayが「Interface World Models」ファミリーと呼ぶシリーズの第一弾である。これはコードを書いてくれるチャットボットというより、AIそのものがアプリケーションであるというものだ。単一のモデルによって、すべての視覚要素をレンダリングし、すべてのユーザー入力に同時に応答する。
Solarisが実際に何をするのか
従来のソフトウェアでは、ビジュアルとロジックは分離している。デザイナーが見た目を作り、開発者が動作を組み込み、レンダリングエンジン、フレームワーク、インタラクションハンドラからなるパイプライン全体がそれらを繋ぎ合わせる。Solarisはこのスタック全体を一つのシステムに集約する。
このモデルは、ユーザーの操作に直接応答する形で各フレームを生成する。ボタンをクリックしても、Solarisは次の画面を表示するために事前作成済みのコードを実行するのではない。代わりに、その操作を反映した新しいビジュアルフレームを合成し、720p解像度でセッション全体を通じた整合性を維持する。
実質的に、生成された画像がアプリケーションそのものである。下部にDOMもCSSもJavaScriptも存在しない。AIがレンダリングとインタラクションを一体として処理するため、速度を低下させたりバグを生んだりする中間表現が存在しない。
RunwayはSolarisを、同社の動画作成ツールを支える基盤と同じGen-4.5動画生成モデルの上に構築した。動画モデルはすでに時間的整合性、つまりあるフレームが論理的に次のフレームへと続く仕組みを理解している。Solarisはそこにフィードバックループを追加したものであり、テキストプロンプトの軌道に従う代わりに、ユーザーの操作に従う。
非プログラマーにとって魅力は明快だ。インターフェース自体がオンデマンドで生成されるなら、簡単なツールや体験のアイデアを、コードを一切書いたり確認したりせずに利用可能なものにできる可能性がある。一方で、このアプローチ独自の課題もある。たとえば、純粋に生成されたインターフェースが、従来のレンダリングが保証する決定性なしに、長時間のセッションで正確なテキスト・数値・レイアウトをどこまで確実に維持できるかである。
映像クリップからワールドモデルへ
2018年頃に創業したRunwayは、テキスト記述から映画的な映像を制作できる生成動画ツールで名を馳せた。
2025年12月、Runwayは自動回帰モデルに注力し、動画をはるかに超える応用を目指す「General World Models」構想「GWM-1」を発表した。この発表は、Solarisが体現するもの、すなわちメディアを生成するだけでなく環境を理解しシミュレーションするAIシステムという概念の知的基盤となった。
NVIDIAとの協業も重要な要素となっている。Solarisが約束する品質でのリアルタイム推論には強力なハードウェアが必要であり、RunwayはNVIDIAとともに、フレーム単位の生成をインタラクティブな用途に十分な速さにするためのコンピューティングインフラに取り組んできた。
競争環境
Solarisが参入する市場では、AIツールと従来型ソフトウェアの境界はすでに急速に曖昧になりつつある。Vercel、Replit、Cursorといった企業は、自然言語プロンプトからAIが機能するアプリケーションを生成する競争を繰り広げてきた。しかしこれらのアプローチは、中間生成物として依然コードを生成する。
発表時点では独立系のベンチマークは存在しなかった。Solarisが他の言語モデルを性能で上回るというRunwayの主張は、第三者によって検証されていない。
720pという解像度の上限も疑問を投げかけている。シンプルなインタラクティブ体験、プロトタイプ、モバイルファーストのアプリケーションであれば実用に耐える。しかしデスクトップの生産性ソフトウェアやデータ密度の高いダッシュボードにとっては、制約に感じられる可能性がある。
Solarisが研究デモにとどまらないかを示すのは、今後数か月の展開である。整合性とレイテンシの第三者テスト、Runwayが解像度の上限を引き上げるかどうか、そして開発者やデザイナーが実際のプロトタイピングワークフローに採用するか、それとも目新しいものとして扱うかである。