ニュース株式PayPal株、決算上振れで上昇 CEOは売却の可能性を否定せず

PayPal株、決算上振れで上昇 CEOは売却の可能性を否定せず

著者: The Market Periodical·

重要ポイント

  • PayPalは第2四半期売上高87億ドルを発表し、アナリスト予想を上回り、前年同期比5%増となった。
  • 総決済額は10%増の4,860億ドルとなり、1株利益は1.38ドルへ小幅に低下した。
  • 同社は通期見通しを引き上げ、第3四半期のトランザクションマージンは小幅なプラス、EPSは1桁台前半の伸びを見込むとした。
  • CEOのEnrique Lores氏は、買収提案を支持せず、株主価値を高める選択肢を取締役会が評価すると述べた。
  • PayPal株は数カ月ぶり高値まで上昇し、StripeとAdvent Internationalによる報じられた1株60.50ドルの提案に近づいた。
PayPal株、決算上振れで上昇 CEOは売却の可能性を否定せず

PayPalの株価は、同社が売上高と調整後利益でアナリスト予想を上回り、通期見通しを引き上げたことを受けて上昇した。CEOのEnrique Lores氏も、特定の買収提案を支持することなく、より大きな株主価値につながる代替案を取締役会が検討すると述べた。

PayPal株は、強い第2四半期決算を受けて約58.60ドル近辺の数カ月ぶり高値まで上昇した。火曜日の取引前時点で、PYPLは年初来安値から約51%上昇していた。同株は、StripeとAdvent Internationalによる報じられた1株60.50ドルの提案にも接近し、予想以上の業績を背景とした上昇に買収観測が加わった。

Lores氏は提案を支持しなかったが、株主により大きな価値をもたらす選択肢を取締役会が客観的に評価すると述べた。こうした発言と見通し改善が、火曜日の取引で株価を支えた。

PayPal、増収と見通し引き上げを発表

PayPalは本日の声明で、売上成長は依然として鈍いものの、前四半期は改善したと説明した。売上高は5%増の87億ドルとなり、アナリスト予想を上回った。

この増収は、総決済額が10%増の4,860億ドルに拡大したことによるものだった。トランザクションマージンは39億ドルへ小幅に増加した一方、1株利益は1.38ドルへわずかに低下した。

同社は複数の課題も指摘した。アクティブアカウント数は4億3,900万件でほぼ横ばいとなり、増加率は1%にとどまった。また、アクティブアカウント当たりの取引回数も3%増にとどまった。

売上高は予想を上回ったものの、他社の決算と比べると控えめだった。最近のFactSetの報告によると、S&P 500 Indexは好調な年となっており、平均利益成長率は37%超に達している。

PayPalは先行き見通しも引き上げた。第3四半期のトランザクションマージンは小幅なプラス、1株利益は1桁台前半の伸びを見込むとしている。

CEO、PayPal売却の可能性を示唆

PayPal株は、StripeとAdvent Internationalによる最近の買収提案に関して、CEOが初めてコメントしたことで上昇した。最近就任したEnrique Lores氏は、投資家に価値をもたらす機会に前向きだと述べた。

同社にはいくつかの選択肢がある。Stripeの提案をそのまま受け入れることもできるが、株主からは批判される可能性がある。一方で、StripeとAdventに対し買収価格の引き上げを求めることもできる。

あるいは、同社を売却対象とし、他社からの追加入札を呼び込むことも可能だ。そうした動きは、他の買い手候補が現れれば株価を押し上げる可能性がある。加えて、PayPalは4億3,900万人超の顧客を抱える大企業であり、割安とみられる企業の一つでもある。予想PERは10倍で、テクノロジーセクターの中央値24倍を下回り、5年平均の25倍よりも大幅に低い。

言い換えれば、買収後に成長がない前提なら、PayPalを買収する企業は10年未満で損益分岐点に達する計算になる。同社はまた、83億ドル超の現金および現金同等物、29億ドルの短期投資、40億ドル超の長期投資を保有している。負債側では、100億ドルの長期債務がある。

潜在的な買収者が価値を引き出す方法もある。現在同社の看板事業となっているVenmoを分離し、別会社として切り出す案がある。また、他の消費者向け製品の一部を切り離すことも考えられる。

PayPal株価のテクニカル分析

テクニカル面では、今後の上昇余地を示唆している。株価は今年2月と6月の安値である40.45ドルでダブルボトムを形成した。

その後、株価は今年5月の高値である52.20ドルのネックラインを上回り、50日指数移動平均線(EMA)も突破した。

PYPL株は、強気シグナルとされるSupertrend指標も上回っている。したがって、短期的に入札競争への期待が高まるなか、株価は上昇を続ける可能性が高い。そうなれば、次の注目水準は70ドルで、現在値から約21%高となる。

FactSet earnings insight

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