Oracle、OpenAIのStargateデータセンター向けに2 GWの再生可能エネルギーを募集
重要ポイント
- •Oracleは9月8日、ニューメキシコ州サンタテレサのProject Jupiterデータセンターの炭素排出量を相殺するため、太陽光、風力、地熱による最大2ギガワットの発電容量を募集している。
- •キャンパスは引き続き、天然ガスを燃料とする2.45 GWのBloom Energy製固体酸化物形燃料電池から主電力の供給を受ける。Oracleは2031年までに100%カーボンフリーエネルギーを実現する目標を掲げ、再生可能エネルギーは2027年から2031年の間に稼働する見込みだ。
- •Stargate計画の下でOpenAI向けに建設されるProject Jupiterは、1,400エーカー、最大1650億ドルの投資規模で、建設は約26%完了している。地域への長期的な経済効果は47億ドル超と予測されている。
- •同プロジェクトは、Green Chile Project天然ガスパイプラインの却下や大気質許認可の遅延など、地域住民の反対と法廷闘争に直面している。これらを受け、Oracleは2026年にガスタービンやディーゼル発電機から燃料電池へと移行した。
- •キャンパスの推定電力需要は約2.5 GWで、米国の平均的な家庭約180万世帯に電力を供給できる規模だ。これは、データセンター事業を拡大するMicrosoft、Google、Amazonによる代替電源への取り組みとも共通している。

Oracleは9月8日、巨大なProject Jupiterデータセンター向けに、ニューメキシコ州で最大2ギガワットの再生可能エネルギープロジェクトを募集する提案依頼書を発行した。同キャンパスは、より広範なStargate AIインフラ計画の一環としてOpenAI向けに建設されており、稼働には約2.5 GWの電力容量が必要になる見込みだ。
提案された再生可能エネルギープロジェクトは、Project Jupiterの炭素排出量を相殺するものであり、主電源を置き換えるものではない。データセンターは引き続き、天然ガスを燃料とする2.45 GWのBloom Energy製固体酸化物形燃料電池から電力の供給を受ける。Oracleは、再生可能エネルギープロジェクトが2027年から2031年の間に稼働を開始し、2031年までにキャンパスへ100%カーボンフリーエネルギーを供給するという同社の目標を支えることを期待している。
Project Jupiterの規模
Project Jupiterは、ニューメキシコ州サンタテレサで1,400エーカーを占め、最大1650億ドルの投資が計画されている。2025年にドナルド・トランプ大統領が発表したStargate AIインフラ計画の主要構成要素の一つだ。
建設は約26%完了している。同プロジェクトはすでに州および地方税として約1億ドルを生み出しており、地域に長期的に47億ドル超の経済効果をもたらすと予測されている。Oracleはさらに、地域の水インフラ改善に5000万ドルを拠出すると表明している。
再生可能エネルギーの提案依頼は、太陽光、風力、地熱の各プロジェクトを対象としている。Oracleはこれとは別に、二酸化炭素回収・貯留研究に100万ドルを拠出すると発表した。
地域の反対と環境をめぐる争い
Project Jupiterは、環境上の懸念をめぐる地域住民の反対拡大や法廷闘争に直面している。データセンターのエネルギーインフラに天然ガスを供給する予定だった「Green Chile Project」と呼ばれる天然ガスパイプライン計画は却下された。大気質に関する許認可手続きも、地域からの継続的な反発を背景に遅延している。
Oracleは2026年、ガスタービンやディーゼル発電機から、Bloom Energy製の固体酸化物形燃料電池へと移行する形でエネルギー戦略を変更した。同社は、この変更によって当初計画と比べて排出量と水使用量が大幅に減少すると説明している。燃料電池は従来型の発電機よりもクリーンに燃焼するものの、依然として化石燃料を燃焼させる。再生可能エネルギープロジェクトの2027年から2031年までのスケジュールを踏まえると、許認可、プロジェクト開発、建設の進捗が、キャンパスでカーボンフリーエネルギーを実現するというOracleの計画における重要な要素となる。
AIインフラ向け電力需要の増加
Microsoft、Google、Amazonはいずれも、拡大するデータセンター運用を支えるため、原子力エネルギーに関する契約を締結するか、代替電源に投資している。天然ガスを動力源とするマイクログリッドと再生可能エネルギーによる相殺を組み合わせるOracleの計画も、同様のアプローチに沿ったものだ。
単一のキャンパスで推定2.5 GWを必要とすることは、次世代AIのトレーニングに伴う電力需要の大きさを浮き彫りにしている。比較すると、2.5 GWは米国の平均的な家庭約180万世帯に電力を供給できる規模だ。ニューメキシコ州南部の一つの施設にその需要を集中させることが、Oracleが電力会社の系統接続に頼るのではなく、敷地内発電を選択した理由の説明につながる。
出典: CryptoBriefing