Nvidia第2四半期決算プレビュー:売上高、ガイダンス、自社株買い、中国に注目
重要ポイント
- •Nvidia株はここ数日下落したものの、年初来安値からは依然として約30%上回る水準にあります。
- •同社は水曜日に決算を発表する予定で、投資家は売上高、利益率、利益に注目します。
- •アナリストは第2四半期の売上高を約920億ドル、第3四半期の売上高ガイダンスを約1,030億ドルと予想しています。
- •市場参加者はGPUとサーバーの値上げに関する最新情報に注視しており、来年最大15%の値上げが報じられています。
- •Nvidiaの中国への出荷と自社株買いプログラムの変更の有無も、決算の重要なポイントになるとみられます。

Nvidia(NVDA)株はここ数日で大きく値を下げ、今月の高値の228ドルから約214ドルまで下落しましたが、年初来安値からは約30%上回る水準を維持しています。同社は水曜日に決算を発表する予定であり、この決算は複数の観点から注目されます。Nvidiaは現在、時価総額で最も高い上場企業の一つであり、S&P 500の中でも最大級の構成比率を占めています。また、データセンター事業が売上高の大部分を生み出しているため、同社の決算はテクノロジー業界全体のAIインフラ投資の動向を占う指標として広く扱われています。
主なポイント:
- Nvidia株は過去数週間で下落しました。
- 同社は水曜日に決算を発表します。
- 焦点は同社の売上成長率と自社株買いに当てられます。
主要な決算数値
主要な決算数値はNVDA株にとって最も重要なカタリストの一つになります。前回の決算発表で、Nvidiaは第2四半期の売上高を910億ドル(プラスマイナス2%)とするガイダンスを示しました。
同社は歴史的に予想で極めて保守的な姿勢をとっており、実際の業績はガイダンスを上回る傾向があります。現在のアナリストの平均予想は920億ドルで前年同期比96%増となっており、過去の傾向に基づく市場の期待では、実際の売上高は950億ドルを超える可能性があるとみられています。
また、Nvidiaはnon-GAAPベースの粗利益率を74.9%~75%とするガイダンスを示しており、この数値は予想を上回る可能性が高いとみられます。アナリストは1株当たり利益(EPS)を2.09ドルと予想しており、前年同期に発表した1.05ドルを大きく上回る見込みです。
ガイダンスが鍵を握る
業績見通し(ガイダンス)は株価にとってもう一つの大きなカタリストです。Nvidiaは通常、四半期売上高、粗利益率、営業費用についてガイダンスを示しています。
アナリストは、Amazon、Microsoft、Meta PlatformsなどNvidiaの最大級の顧客の好調な決算を背景に、見通しが強いものになると楽観視しています。これらの企業はNvidiaのデータセンター向けチップの最大級の買い手であり、AIインフラへの設備投資計画は同社製品の需要の先行指標となっています。平均予想では第3四半期の売上高は82%増の1,030億ドルとなり、通期の売上高ガイダンスは3,950億ドルに達するとみられ、前年の2,150億ドルを大きく上回る見通しです。
強い売上高と収益性のガイダンスは、AIブームがまだ続いていることを示すシグナルと受け止められるでしょう。加えて、同社は自社株買いを拡大する可能性があり、一部の市場関係者は現在の株価水準がそれを後押しするとみています。Nvidiaは近年、買い戻しプログラムを繰り返し拡大しており、2024年8月には追加で500億ドルの承認を発表しています。そのため、今回拡大されれば、確立されたパターンの延長となります。
サーバーとGPUの値上げ
市場はまた、報じられているNvidiaのGPUおよびサーバーの値上げに関するコメントにも注目します。Bloombergによると、同社はすでに顧客に通知を送り、来年に最大15%の値上げを実施すると伝えています。Nvidiaは、供給逼迫状態が続いていること、そしてAI需要が高帯域幅メモリの供給を逼迫させ業界全体でメモリ価格が高騰していることを理由に、この値上げの妥当性を説明しています。
この動きは同社に二つの潜在的な影響を及ぼす可能性があります。第一に、顧客が現行価格の恩恵を受けるために年末前に購入を前倒しする可能性があります。第二に、Nvidiaの最大級の顧客がカスタムASICチップへの移行を加速させるリスクがあります。GoogleはMarvell Technologyとの最近の提携を通じてTPUの生産を拡大する計画であり、MicrosoftとAmazonも同様の取り組みを進め、Nvidiaへの依存を減らそうとしています。AmazonはTrainiumチップを、MicrosoftはMaiaアクセラレータを開発しています。
中国事業の成長
Nvidiaの中国事業も株価のもう一つの重要なカタリストです。同社はすでに限られた数量のH200チップを中国の顧客へ出荷し始めており、今回の決算は同事業の状況や今年後半の見通しについてより多くの手がかりを与えるとみられます。米国の輸出規制により、近年中国に販売できるNvidiaチップは制限されてきたため、出荷が拡大されれば同社の獲得可能な市場は広がります。
中国はその潜在的な規模の大きさから重要な市場とみられており、Alibaba、ByteDance、Moonshotといった企業が今年、AI分野に数十億ドルを投資しています。Nvidiaの中国事業が成長していることを示す兆候は、市場に好意的に受け止められる可能性が高いでしょう。
AI業界への最近の投資
NvidiaのAI業界全体への投資に関する発言にも注目が集まるでしょう。同社は、OpenAIのオハイオ州のチップ工場を支援すると発表しており、このプロジェクトにはNvidiaのチップが使用されます。
また、Nebius、CoreWeave、Lumentum、Intelなどの企業への投資についても言及するとみられます。さらに同社は、BlackRock、Blackstone、Goldman Sachsなどの大手金融機関からAI企業が5,000億ドルを調達するのを支援する計画を発表しています。この投資プログラムは一部のアナリストから厳しい視線を向けられています。Nvidiaが支援する企業のうち数社は同社チップの大口購入者でもあり、批評家はこうした構図を「循環的資金調達」と表現しています。一方でNvidiaは、これらの取引をAIコンピューティング市場全体を拡大する手段だと位置づけています。