モルガン・スタンレー、投資家向けステーキング報酬付きのEtherとSolanaのETPを開始
重要ポイント
- •Morgan Stanley は、Ether と Solana に連動する Morgan Stanley Ethereum Trust と Morgan Stanley Solana Trust を開始した。
- •新商品の経費率はいずれも0.14%で、ステーキング報酬は投資家に分配される。
- •今回の開始は、Morgan Stanley が2026年7月上旬に適格顧客向けのスポット暗号資産取引を E*TRADE で導入したことに続くものだ。
- •Morgan Stanley は2026年4月に Morgan Stanley Bitcoin Trust でスポット Bitcoin ETF 市場に参入し、2026年7月16日時点で運用資産は3億8,100万ドル超だった。
- •今回の動きは、GrayScale や BlackRock による類似商品の投入を含め、主要資産運用会社が暗号資産商品にインカム重視の機能を追加している流れの中で行われた。

Morgan Stanley Investment Management は、Ether と Solana に連動する上場取引型商品(ETP)の開始により、Bitcoin 以外へと暗号資産のラインアップを拡大し、デジタル資産への機関投資家のアクセスを広げる大手ウォール街企業による最新の動きとなった。
新たな Morgan Stanley Ethereum Trust(NYSE Arca: MSSE)と Morgan Stanley Solana Trust(NYSE Arca: MSOL)は、それぞれ Ether と Solana の価格動向に連動するよう設計されている。両ファンドの経費率は0.14%で、保有資産の一部をステーキングし、ステーキング報酬は会社が留保せず投資家に直接還元される。
今回の開始は、2026年7月上旬に Morgan Stanley が E*TRADE プラットフォームでスポット暗号資産取引を開始し、適格顧客が Zero Hash との提携を通じて Bitcoin、Ether、Solana を売買・保有できるようにした動きに続くものだ。
また今回の新商品は、GrayScale が Ethereum と Solana の ETF でステーキング報酬による現金分配を行う同様の商品の提供を開始してから1週間後の発表でもある。
この動きは、スポット Bitcoin ETF を超えて競争が激化する中、資産運用会社が暗号資産へのエクスポージャーに継続的な収益を組み合わせる方向へ進んでいることを示している。投資家にとっては、ステーキング重視の商品が、従来の市場で使われる手数料と利回りの構造に並ぶ一方で、エクスポージャー自体は個別のアクティブ運用戦略ではなく、基礎となるデジタル資産に結びついたままとなる。
Morgan Stanley は2026年4月に Morgan Stanley Bitcoin Trust(NYSE Arca: MSBT)を開始してスポット暗号資産 ETF 市場に参入し、スポット Bitcoin ETF を提供した最初の大手米国商業銀行となった。
同社によると、同ファンドの運用資産は2026年7月16日時点で3億8,100万ドル超だった。
機関投資家は、従来のインカム投資戦略をデジタル資産市場へ取り入れる動きを強めている。この傾向は、暗号資産商品が単なる価格方向への投資ではなく、資産運用会社やアドバイザーがすでに収益獲得や資産配分に用いているポートフォリオの枠組みに適合するよう設計されつつあることを示している。
2026年6月には、BlackRock が iShares Bitcoin Premium Income ETF(BITA)を開始し、投資家がオプションプレミアムを受け取る代わりに、Bitcoin が急騰した際の上昇余地の一部を放棄する仕組みを提供した。これは株式のインカムファンドではおなじみのトレードオフだが、暗号資産投資ではなお比較的新しい。
今回の開始は、機関投資家による Bitcoin 投資の次の段階を示している。スポット Bitcoin ETF が資産の保有を容易にしたことで数百億ドル規模の資金を集めた後、ファンド運用会社は現在、純粋な投機ではなく、従来のポートフォリオ配分に近い商品を構築しようと競っている。
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