セイラー氏、「AIがビットコインを殺す」論争に反論
重要ポイント
- •Strategyの創業者マイケル・セイラー氏は、人工知能の進展によりビットコイン保有が無意味になるという主張を退け、Xへの投稿で自らの立場を示した。
- •セイラー氏は、暗号資産アプリが攻撃されうるからといってビットコインを放棄するのは、AIがメッセージアプリを侵害しうるからといって英語をやめるのと同様に非論理的だと論じた。
- •この議論は、取引所やウォレットの欠陥といったアプリケーション層のリスクと、2009年の開始以来中断なく稼働するビットコインプロトコルへのリスクの区別を浮き彫りにした。
- •ビットコイン投資家のダン・ヘルド氏はセイラー氏の見解を支持し、AIを利用した攻撃の脅威は暗号資産に特有のものではなく、他のデジタルシステムにも影響を及ぼすと述べた。
- •Strategy(旧MicroStrategy)は2020年にビットコインの購入を開始し、以来、同資産の最大の法人保有者となっている。

Strategyの創業者マイケル・セイラー氏は、人工知能の進展によりビットコイン保有が無意味になるとする主張を退け、Xアカウントへの投稿でこの議論に見解を示した。
セイラー氏は、攻撃に対して脆弱な暗号資産アプリケーションと、ビットコイン保有が意味を失うという主張を直接結び付ける考えに異を唱えた。氏の例えによれば、暗号資産アプリが攻撃されうるからといってビットコインを手放すのは、AIがメッセージアプリをハッキングできるからといって英語を話すのをやめるのと同じ論理だという。
この投稿は、アプリケーション層のセキュリティ問題を、ビットコインネットワークや資産そのものと同じ枠組みで扱うべきかをめぐる、より広い議論を引き起こした。
リスクが実際に存在する場所
この議論の核心にあるのは、人工知能によって攻撃者がソフトウェアの脆弱性を見つけて悪用することが容易になったという事実だ。取引所のインターフェース、ウォレットアプリケーション、その他のサービスにおける脆弱性は、ビットコインの基盤プロトコルの侵害とは異なる結果をもたらす。同プロトコルは2009年の開始以来、中断なく稼働し続けているネットワークだ。実際には、単一のサービスの欠陥はネットワーク自体に触れることなく修正やオフライン化が可能であり、だからこそアプリケーションのインシデントとプロトコルに関する問題は通常、別個のリスク区分として評価される。この区別が、資産に関する結論がどこまで及ぶかを左右する。
ヘルド氏もセイラー氏に同調
ビットコイン投資家のダン・ヘルド氏は、この投稿への返信で同様の見解を示した。ヘルド氏は、AIを利用した攻撃の可能性は暗号資産セクターに特有のものではなく、他のデジタルシステムも同じリスクに直面していると主張した。このやり取りは、AIの能力がソフトウェア業界全体で進展する中で最も重要となる点を示している。すなわち、セキュリティインシデントを個々のサービスと帰属させるのか、基盤となるネットワークと帰属させるのか、そしてそこからビットコインそのものに関する結論がどの程度直接的に導かれるのか、ということだ。
背景情報
Strategy(旧MicroStrategy)は、セイラー氏が1989年に共同創業したエンタープライズソフトウェア企業だ。同社は2020年にビットコインの購入を開始し、以来、資産の最大の法人保有者となっている。セイラー氏は、この暗号資産の最も著名な企業家擁護者の一人として知られている。
*これは投資助言ではありません。