メタプラネット、ナスダック上場のスーパーリーグを1億3,500万ドルの取引で米国ビットコイン・トレジャリー・プラットフォームに転換へ
重要ポイント
- •メタプラネットは2,100ビットコインと250万ドルの現金と引き換えに、スーパーリーグ・エンタープライズの普通株式、優先株式、ワラントを取得する。
- •取引完了後、既存のスーパーリーグ株主は同社の約4.3%を保有すると見込まれる。
- •スーパーリーグは「スーパープラネット」に改称し、ゲーム・メディア事業は独立したセグメントとして継続する。
- •メタプラネットはスーパープラネットの9人の取締役のうち5人を指名し、CEOのマシュー・エーデルマンが同社を率いる。
- •メタプラネットは今後24か月間で、非転換型優先株式を通じて追加で2億1,000万ドルを投資する権利も有する。

2024年にビットコイン保有戦略を採用して以来、アジア最大級の企業向けビットコイン・トレジャリーを築いてきた日本のビットコイン・トレジャリー企業メタプラネット(3350)は、ナスダック上場のスーパーリーグ・エンタープライズ(SLE)に対し1億3,460万ドルの出資を行って株式の95.7%を取得する予定であり、これにより同ゲーム・メディア企業を米国における自社のビットコイン・トレジャリー・プラットフォームへと転換する。
取引条件によれば、メタプラネットは1億3,210万ドル相当の2,100ビットコインと250万ドルの現金を拠出し、その見返りとして1株3ドルで設定された4,490万株の普通株式のほか、優先株式およびワラントを取得すると、両社は発表した。
月曜日の終値時点で時価総額約500万ドルだったスーパーリーグは、「スーパープラネット(Superplanet)」に改称し、ティッカーシンボル「SUPA」で取引される予定だ。SLE株は5.20ドルで推移しており、70%超の上昇となっている。
今回の取引は、2025年のデジタル資産トレジャリーブームの崩壊後に実施される。同ブームの崩壊により、大手のビットコイン保有企業の大半は、保有資産の価値を下回る株価で取引される状況に置かれた。その後の株価下落と債務返済義務により、一部の企業はビットコインの売却、債務の返済、あるいは戦略そのものからの撤退を余儀なくされた。メタプラネットの今回の取引はこれと逆行する動きであり、東京証券取引所に上場する同社にナスダック上場の手段と、米国資本市場への直接アクセスをもたらす。米国資本市場では、2020年に企業によるビットコイン・トレジャリーモデルを先駆けたストラテジー(旧マイクロストラテジー)が自社の資金調達を行ってきた。
取引完了後も、既存のスーパーリーグ株主は同社の約4.3%を保有することになる。さらにメタプラネットは、最大3億8,100万株の追加株式を対象とし、行使価格が3ドルから33.50ドルの範囲で設定された10年間のワラントも受け取る。
メタプラネットは初回の出資を自社のビットコイン保有資産で賄っている。「この投資には当社のビットコインの5%未満を充てました。プラットフォームの成長に応じて、さらに多くを拠出できる体制にあります」と、サイモン・ゲロヴィッチ(Simon Gerovich)CEOはXで述べた。
同社は今後24か月間で、非転換型優先株式を通じて追加で2億1,000万ドルを投資する権利を保有する。スーパープラネットは今後の優先株式発行の担保としてビットコインを活用する計画で、営業収益およびその他のキャッシュフローを配当の支払いに充てることが可能となる。
Roblox、Fortnite、Minecraftなどのプラットフォーム上でゲーム内体験や広告キャンペーンを手掛けるスーパーリーグは、既存事業を独立したセグメントとして継続する。CEOのマシュー・エーデルマン(Matthew Edelman)がスーパープラネットを率いる一方、メタプラネットは同社の9人の取締役のうち5人を指名する。
取引は第4四半期に完了する見通しだ。CoinDeskはメタプラネットにコメントを求めたが、執筆時点では回答を得られていない。