Metaplanetが247百万ドル相当の3,881 BTCを移動、未実現損失は14億ドルに迫る
重要ポイント
- •Lookonchainは1,473 BTCの移動を皮切りに、約3時間で合計3,881 BTCの流出を報告した。
- •Metaplanetはビットコインの売却を一切発表しておらず、ウォレット移動だけでは売却の証拠とはならない。
- •移動されたコインは、同社が最後に開示した43,000 BTCの保有量の約9%に相当する。
- •オンチェーン分析業者はMetaplanetのビットコインの平均取得価格を約96,191ドルと推定し、ポジションはこの取得原価を約14億ドル下回っている。
- •日本の会計ルールでは、コインが売却されなくても、暗号資産の評価変動が報告利益に影響を与える可能性がある。

Metaplanetは8月12日、オンチェーン分析業者が監視していたウォレットから3,881ビットコイン(約247百万ドル相当)を移動させ、この日本企業の巨大な暗号資産トレジャリーに対する監視の目が再び集まっている。
東京証券取引所に上場するMetaplanetは、米国のMicroStrategyのコーポレート・トレジャリーアプローチを部分的に参考にした積極的なビットコイン取得戦略を追求しており、同社のウォレット活動はオンチェーン分析業者や暗号資産市場参加者のたびたび注目の的となっている。
移動期間中、ビットコインは約63,600ドル付近で取引されていた。Metaplanetはビットコインの売却を一切発表しておらず、ウォレット移動の目的は不明なままである。移動されたコインは、同社が最後に開示した43,000 BTCの保有量の約9%に相当する。
ウォレット移動がオンチェーン調査を引き起こす
オンチェーン分析企業のLookonchainは、最初に1,473 BTCの移動を検出し、その後約3時間にわたり合計3,881 BTCの流出を報告した。ただし、ウォレット間でビットコインを移動することは、必ずしも売却が発生したことを意味するものではない。
Metaplanetは、カストディアン、コールドストレージアドレス、取引アカウント、または資金調達手段の間でコインを移動させている可能性がある。したがって、実際の所有権移転が発生したかどうかを判断する上では、移動自体よりもビットコインの移動先がより重要な意味を持つ。
Metaplanetの公式開示情報によれば、6月30日時点で43,000 BTCを保有している。同社のウェブサイトでも、引き続き43,000 BTCが報告されたトレジャリー残高として記載されている。
ビットコイン価格がトレジャリー評価を圧迫
約63,600ドルの水準において、ビットコインはオンチェーン分析業者が推定する平均取得価格を大きく下回っている。Lookonchainの推定では、Metaplanetは43,000 BTCを平均約96,191ドルで取得しており、この推定取得原価を約14億ドル下回っている。
この数値は実現した現金損失ではなく、未実現の時価評価損失である。日本の会計基準では、暗号資産を保有する上場企業は財務報告において評価変動を反映する必要があり、コインが売却されなくてもビットコインポジションの評価損が報告利益に重大な影響を与える可能性がある。Metaplanetは以前にも、ビットコインの評価調整に伴う多額の会計上の損失を報告しながら、引き続きトレジャリー戦略を拡大している。
同社の最新の公式開示情報によれば、第2四半期中にビットコイン保有量は2,823 BTC増加し、合計43,000 BTCに達した。
今後の焦点
今後の注目は、3,881 BTCがどこに移動されたか、そしてMetaplanetが正式な説明を発表するかどうかに集まる予定である。別の会社管理アドレスへの移動は処分を意味しない。取引所への入金が確認されれば売却の可能性についてより強い疑問が生じるが、それでも取引が実行されたことを証明するものではない。さらなる証拠が出るまで、今回の移動は確認されたビットコインの売却ではなく、重要なウォレット移動として扱うべきである。