Marginal Revolutionの水曜リンク集:AIエージェントのための弁護士、mRNAがんワクチンの進展など
重要ポイント
- •タイラー・コーウェンとアレックス・タバロックが共著で運営する経済学ブログ『Marginal Revolution』は、2026年8月19日、AIの法的代理からmRNAがんワクチンまでを扱う7項目の各種リンク集を公開した。
- •リンク集は、AIエージェントに人間の弁護士を提供するサービスを特集した。法廷や契約において当事者として認められるのは一般的に人間と法人のみで、ソフトウェアではないためである。
- •宇宙での犯罪解決を扱ったリンク先記事は、NASAによる2019年の、史上初とされる宇宙犯罪の捜査に言及した。この件では、宇宙飛行士アン・マクレインが国際宇宙ステーションからのアイデンティティ盗用で告発され、配偶者はその後、連邦捜査官への虚偽陈述の罪で起訴された。
- •ハーバード大学のSocial Economics Labを主宰し、2025年にジョン・ベイツ・クラーク賞を受賞した経済学者ステファニー・スタンチェバが、高まる怒りというテーマで共有された。
- •投稿はmRNAがんワクチンの進展に注目した。モデルナとメルクは個別化黒色腫ワクチンを後期臨床試験に進め、ビオンテックは膵臓がんを含む個別化免疫療法の候補を試験している。

ジョージメイソン大学の経済学者タイラー・コーウェン(Tyler Cowen)とアレックス・タバロック(Alex Tabarrok)が共著で運営する経済学ブログ『Marginal Revolution』は、2026年8月19日に「水曜日の各種リンク(Wednesday assorted links)」を公開し、人工知能(AI)、医療、国民意識、宇宙、詩、経済学にわたる7つの項目を読者に紹介した。「各種リンク」の投稿は、2003年から発信を続ける同ブログの恒例企画である。
1. AIエージェントのための人間の弁護士。 投稿は、AIエージェント向けに人間による法的代理を提供するサービス と、関連エッセイ「AIエージェントのための弁護士」を取り上げている。ブログは「さあ、エージェントの皆さん、あなた方にはこういう人が必要ですよ!」と書いている。この項目は、AIエージェントがより自律的なオンライン業務を担うようになる中で生じたギャップを示している。法廷や契約において当事者として認められるのは、一般的には人間と法人格を持つ組織だけであり、ソフトウェアは含まれない。
2. 医療の治療法をめぐるサロニ・ダッタニのTEDトーク。 リンク集は、ダッタニのTEDトーク「私たちは多くの医学の謎を解明してきた。では治療法はどこにあるのか?」(We've solved many medical mysteries. Where are the cures?)へリンクしている: 。ダッタニはOur World in Dataの研究者であり、雑誌『Works in Progress』の創刊編集者の一人でもある。これまでの発表研究の多くは、健康、疾病、医療の進歩の測定に焦点を当てたものである。
3. 英国の誇りは崩壊したのか? ブログはこの問いを提起し、Xへの投稿へリンクしている:https://x.com/TomHCalver/status/2088962566164820261?s=20
4. 新しいサービス業の職種:宇宙での犯罪捜査。 投稿は「それらの新しいサービス業の職種」という見出しのもと、宇宙飛行士が間もなく宇宙で殺人事件を解決できるようになる可能性を伝えるBBC Science Focusの記事を引用している: 。この問いはまったくの仮定の話ではない。2019年、宇宙飛行士アン・マクレイン(Anne McClain)が国際宇宙ステーションから配偶者の身元情報を盗用した(アイデンティティ盗用)と告発された一件で、NASAは広く「史上初の宇宙犯罪」とされる疑惑を捜査した。配偶者はその後、連邦捜査官に対する虚偽の陈述の罪で起訴された。
5. ツェランとその研究の新展開について。 リンクには、詩人パウル・ツェラン(Paul Celan)とその作品に関する新たな研究を扱うPoetry Foundationのエッセイ「真実は細部にある」(The Truth Is in the Detail)が含まれる: 。チェルノヴィッツ生まれでホロコーストを生き延びたツェラン(1920–1970)は、20世紀のドイツ語圏を代表する詩人の一人として広く見なされている。その「死のフーガ」(Todesfuge)は、ホロコーストを主題とする詩として最も多くアンソロジーに収録された作品の一つである。
6. 怒りと高まる怒りについて語るステファニー・スタンチェバ。 投稿は、怒りとその高まりをめぐるハーバード大学経済学者ステファニー・スタンチェバ(Stefanie Stantcheva)のX投稿を共有している:https://x.com/S_Stantcheva/status/2089750966140620881 。ハーバード大学教授で同校のSocial Economics Labを主宰するスタンチェバは、人々が経済政策をどのように認識し、考えを組み立てるかを研究することで知られ、2025年にジョン・ベイツ・クラーク賞を受賞した。
7. がんに対するmRNAワクチンの進展。 リンク集は、がんに対するmRNAワクチンの進展に言及し、「市場価格がどう動いているか見てみよう」と付け加えて、Xへの投稿へリンクしている:https://x.com/firstadopter/status/2090044217049420120 。mRNA技術は、ファイザー・ビオンテック(Pfizer-BioNTech)とモデルナ(Moderna)が開発したCOVID-19ワクチンを通じて広く知られるようになった。両社はその後、mRNAを基盤とするがんワクチン候補の臨床試験を進めている。モデルナはメルク(Merck)と提携して個別化メラノーマ(黒色腫)ワクチンを後期段階の試験へ進め、ビオンテックは膵臓がん向けを含む個別化がん免疫療法の候補を試験している。