Luxor Technology、CMT Digital主導で1,600万ドルを調達、AI分野への展開を加速
重要ポイント
- •Luxor Technologyは、CMT Digitalが主導し、Canaan、MicroBT、Halo、Steelhead、エンジェル投資家が参加する戦略的ラウンドで1,600万ドルを調達した。
- •このラウンドは、優先株式による新規プライマリー資金と、戦略的投資家の獲得を目的とした優先株式・普通株式のセカンダリー売却を組み合わせたもの。
- •調達資金は、LuxorのクラウドプラットフォームとAIハードウェア事業の拡大、コンピュートデリバティブ取引の拡充、年末までのエンジニアリング・プロダクト・営業マーケティング部門約12名の新規採用に充てられる。
- •Luxorは9月にAI部門「Luxor AI」を開始し、ハードウェア、ソフトウェア、エネルギー、データ、取引サービスをAI・高性能コンピューティング市場へ展開した。
- •同社は3,000社超の顧客にサービスを提供し、従業員数は2021年の11名から現在の106名に成長、クラウドプラットフォームは9月までに180万件のワークロードを実行した。

ビットコインマイナー向けソフトウェア・サービスを手がけるLuxor Technologyは、CMT Digitalが主導する新たな資金調達ラウンドで1,600万ドルを調達した。このラウンドは火曜日に発表され、公式発表で詳述された。
マイニングハードウェアメーカーのCanaanとMicroBTが、Halo、Steelhead、複数のエンジェル投資家とともにこのラウンドに参加した。ラウンドには、会社への新規プライマリー資金と既存株式の売却の双方が含まれていた。投資家リストには戦略的意義がある。CanaanはLuxorのマイニング事業の顧客でもあり、同社のハードウェアサプライヤーの一角が次の成長段階に結びつくことになった。
資金調達ラウンドの仕組み
Luxorの最高執行責任者(COO)Ethan Vera氏がThe Blockに語ったところによると、新たに調達した資本は優先株式の形態をとり、セカンダリーの株式売却は優先株式と普通株式の混合だった。Vera氏によれば、株式売却は新しい戦略的投資家をラウンドに引き入れるために設計されたという。
Vera氏は、両者の正確な内訳、会社の評価額、いかなる投資家が取締役会席、オブザーバー役職、アドバイザリー役職を得たかについては開示しなかった。
Luxorは8月に資金調達を開始し、10月にその部分をクローズした。同社の前回の価格設定付き株式ラウンドは2021年で、NYDIGが主導するシリーズAで500万ドルを調達した。今回の取引の前に、同社は3ラウンドで計657万5,000ドルを調達していた。Vera氏は、明確な資金使途ができるまで意図的に追加調達を待っていたと述べ、AI分野への進出がその使途をもたらしたと説明した。
調達資金の使途
資金は、LuxorのクラウドプラットフォームとAIハードウェア事業の拡大、コンピュートデリバティブ取引の拡充、人員の増強に充てられる。同社は年末までに、エンジニアリング、プロダクト、営業・マーケティング部門で約12名の採用を見込んでいる。
Luxorのハードウェア事業は、顧客向けにGPUとAIサーバーを調達しており、同社によれば、グローバルなチップサプライチェーンがますます複雑化する中で、この業務の難易度が高まっているという。クラウドプラットフォームは、AIエージェント向けのサンドボックスやランナーに加え、AIコードレビューツールを提供している。Luxorによれば、同プラットフォームは9月時点で今年180万件のワークロードを実行した。
ビットコインマイニングからAIへ
Luxorのビットコイン事業は、マイニングプール、マイニングマシン管理用ソフトウェア、ハードウェア取引、エネルギーサービス、ハッシュレートデリバティブに及ぶ。顧客にはCanaanやTeraWulfといったマイナーが含まれる。同社のハードウェアデスクは10億ドル以上のビットコインマイニングマシンを取引し、エネルギー事業はERCOTおよびSPP電力市場で75メガワット超の負荷にサービスを提供している。
9月、LuxorはLuxor AIを開始した。この部門は、同社のハードウェア、ソフトウェア、エネルギー、データ、取引サービスをAI・高性能コンピューティング市場へ展開するものである。8月には、GPUノード価格を追跡するAI Hardware Price Indexも導入しており、LuxorのHashrate Indexデータプラットフォーム上で稼働している。
最高経営責任者(CEO)のNick Hansen氏は、デジタルマイニングに対応してきた同じマイナー、電力サイト、資本が、現在はAIを支えていると述べた。この発言は、ビットコインマイニング企業とそのサービス提供者が、マイニング向けに構築した電力容量、ハードウェアロジスティクス、取引ノウハウを、AI・高性能コンピューティング顧客への提供に活用している、より広範な業界の傾向を反映している。Luxorのコンピュート取引デスクは、コンピュート賃貸指数に連動するオプション、フォワード、バックストップを提供しており、契約は現金決済される。
Vera氏は、より大きな資金調達を行う大手AIスタートアップが、Luxorのサービスの潜在的顧客になると述べた。同社は3,000社超の顧客にサービスを提供しており、従業員数は2021年の11名から現在の106名に増加しており、主に事業が生み出したキャッシュで賄われている。AI展開の進捗を示す近期的な指標には、年末までに約12名の計画採用が実現するかどうか、そして9月までに記録された180万件からクラウドプラットフォームのワークロード数がどう推移するかが含まれる。