Kraken InstitutionalとVerifiedX、vBTCの適格カストディに関するMOUを締結
重要ポイント
- •Kraken InstitutionalとVerifiedXは、ビットコイン連動型資産vBTCの適格カストディ枠組みを検討するためのMOUを締結した。
- •このMOUは予備的かつ非拘束的な合意であり、最終的なカストディ契約を意味するものではない。
- •米国規制下の適格カストディは通常、銀行、ブローカーディーラー、信託会社などの規制対象事業体を必要とし、機関投資家の資産配分の前提となることが多い。
- •Krakenはこれまでも、米国市場での適格カストディソリューションを公表するなど、カストディを機関戦略上の優先事項として位置づけてきた。
- •VerifiedXは以前にもBitGoとのMOUを含む形で、MOUを通じたカストディ基盤の確保を進めてきた。

Kraken InstitutionalとVerifiedXは、vBTCの適格カストディの枠組みを定める覚書(MOU)を締結した。対象はビットコイン連動型資産であるvBTCで、今回の合意は短期的な市場影響や取引への影響ではなく、カストディの構造と製品としての信頼性に焦点を当てている。
覚書(MOU)は予備的な合意であり、協力の意向を示し、今後の協議範囲を定めるものだが、いずれの当事者にも最終的で拘束力のあるカストディ契約を義務付けるものではない。関連報道としては、Kraken親会社Payward、IPO前に150人を削減を参照。
両当事者は、Krakenのカストディ提供を担う機関向け部門であるKraken Institutionalと、プロジェクトサイトで概要が説明されているVerifiedXだ。MOUの対象はvBTCで、発表では適格カストディの枠組みの下に置かれるビットコイン連動型資産として言及されている。
vBTCにおいて適格カストディが重要である理由
この発表で中心となるニュース価値は「適格カストディ」という概念にある。米国規制下では、適格カストディアンは通常、規制監督を受ける銀行、ブローカーディーラー、または信託会社であり、投資助言業者は一般に顧客資産を保有する際にこれらを利用する必要がある。機関投資家にとっては、適格基準を満たすカストディの枠組みが、そもそも資産を保有・配分する前提条件となることが多く、価格変動ではなくカストディ構造こそが重要なポイントとなる。関連報道としては、Aave、Scroll、zkSync、Sonic、Metis、Soneium、Aptosへのデプロイを終了へ、98.1Mドルに影響を参照。
Krakenは以前から、カストディを機関投資家向けの優先事項として位置づけており、米国における暗号資産向けの適格カストディソリューションを公表していた。この運用面での重点は、親会社によるxStocksの新市場への拡大や、Aave Groupの持分取得に向けた協議報道など、Krakenのより広範な機関向け展開にも通じている。
特に、カストディはラップド型またはトークン化されたビットコイン商品の重要なゲート要因となる。vBTCのような商品は、原資産を保有する主体の信頼性に依存しているため、適格カストディの枠組みは、機関投資家がその資産にアクセスできるかどうかに直接影響する。トークン化ビットコイン商品は複数のチェーンやカストディアンで広がっており、それぞれが透明性、監査可能性、規制順守を競っている。こうした点は、機関投資家がますます注視している属性だ。関連報道としては、SEC議長ポール・アトキンス氏、CLARITY法が停滞すれば同庁が暗号資産ルールを策定できる可能性があると発言を参照。
VerifiedXは以前にもカストディ提携を進めている。Bitcoin Magazineは過去に、VerifiedXとBitGoのMOUを報じており、同プロジェクトがMOUを通じてカストディ基盤を確保しようとするのは今回が初めてではない。
MOUの後に具体的に行われる次の段階は、正式契約に向けた交渉である。そうした条件が最終化され公表されるまでは、この取り決めは運用中のカストディサービスではなく、Kraken InstitutionalとVerifiedXの間の協力意向の表明にとどまる。