韓国株、KOSPIが3週間ぶり高値で7週間続いた下落に終止符へ
重要ポイント
- •KOSPIは0.82%上昇して3週間ぶりの高値を付け、7週間続いた下落を脱する見通しとなった。
- •同指数は5営業日連続で上昇し、この間に9.4%上昇。直前の7週間では約31%下落していた。
- •SKハイニックスと自動車株が上昇し、サムスン電子は下落。米国のインフレ鈍化の中で、外国人投資家は韓国株を買い越した。
- •反発後も、KOSPIは下落開始前の水準を大きく下回ったままである。
- •同指数の上位2銘柄であるSKハイニックスとサムスン電子は世界最大のメモリ半導体メーカーであり、市場のパフォーマンスは世界のAIハードウェア需要と米国の金利見通しに連動している。

韓国株は7週間続いた下落に終止符を打つ見通しとなった。代表株価指数のKOSPIは0.82%上昇して3週間ぶりの高値を付け、AI関連半導体株の上昇と米国ハイテク株の堅調が支えとなった。
個別銘柄では、SKハイニックスと自動車株が上昇する一方、サムスン電子は下落した。外国人投資家は韓国株を買い越したほか、米国のインフレ鈍化により市場センチメントはさらに改善した。米国の物価指標が冷え込むと、通常はFRB(連邦準備制度理事会)の金利決定に対する予想が変化する。こうした背景はこれまで、アジア市場への外国人投資家の資金流動に影響を与えてきた。外国人投資家は長年、韓国市場の取引で大きな比率を占めており、売り越しと買い越しの切り替えはしばしば指数の方向転換と同時に起きる。
ハイテク株中心の同指数は5営業日連続で上昇し、この間に9.4%上昇した。直前の7週間では約31%下落していた。ただし、反発後も指数は下落が始まる前の水準を大きく下回ったままである。
韓国の主力株価指数であるKOSPIは、テクノロジー・半導体企業のウェイトが極めて高い。SKハイニックスとサムスン電子は世界最大のメモリ半導体メーカー2社であり、同指数の上位2銘柄でもある。また、SKハイニックスは高帯域幅メモリ(HBM)チップの主要サプライヤーである。HBMはAIアクセラレーターの近くに搭載されるよう設計された積層型DRAMモジュールであり、これにより同指数のパフォーマンスは世界のAIハードウェア需要と密接に連動している。メモリ半導体への集中度がこれほど高い市場では、AIハードウェア需要と米国のインフレ・金利見通しが、市場参加者が注視する指標となっている。