ニュースマクロ日本の第2四半期GDP、年率1.4%に上方修正され9月18日の日銀利上げ観測が強まる

日本の第2四半期GDP、年率1.4%に上方修正され9月18日の日銀利上げ観測が強まる

著者: ForexLive·

重要ポイント

  • 内閣府の改定値によると、日本の第2四半期GDPは年率1.4%成長と、速報値の1.1%から上方修正されたが、おおよそ1.6%~1.8%の中央値予想は下回った。
  • 上方修正の主因は設備投資で、四半期で0.9%減と、当初推計の1.2%減より小さい落ち込みとなった。
  • 7月の実質賃金は前年比2.4%上昇し、2021年5月以来の最大の伸びで7か月連続の増加となり、賃金主導の回復ナラティブを支えている。
  • スワップ金利は、日銀が9月18日に政策金利を25ベーシスポイント引き上げ1.25%とする確率を98%示しており、1月までに1.5%への利上げが完全に織り込まれている(東京短資市場調べ)。
  • 日銀は6月に政策金利を31年ぶりの高水準となる1%に引き上げ、2024年3月に8年間のマイナス金利を終了して以降の引き締めサイクルを継続している。
日本の第2四半期GDP、年率1.4%に上方修正され9月18日の日銀利上げ観測が強まる

日本経済は第2四半期に当初の推計を上回る伸びを示し、日本銀行が9月18日の金融政策決定会合で利上げを実施するという市場の予想を強めた。

火曜日に発表された内閣府の改定値によると、GDPは年率1.4%成長と、速報値の1.1%から上方修正された。ただし、エコノミストの中央値予想(調査により約1.6%~1.8%)は依然として下回った。四半期ベース(非年率)ではGDPは0.4%成長となり、中央値予想と一致し、速報値の0.3%から改善した。

改定値自体は速報値を上回る小幅なプラスとなったものの中央値予想は下回ったが、より有用なシグナルはむしろそこにある。中東の混乱がより大きな打撃を与え得た四半期を通じて成長が比較的堅調に維持されたことこそ、回復を危険にさらすように見えずに利上げを正当化するために日銀が必要としている耐性である。

設備投資が改定を主導

上方修正は主に設備投資によるものだった。設備投資は四半期で0.9%減と、当初推計の1.2%減からは改善したが、予想の0.8%減よりは大きな落ち込みとなった。この改定は、先週発表された資本支出統計で日本企業の設備・機械への支出が前年比1.6%増えたことを反映している。

経済の半分以上を占める個人消費は横ばいで、速報値から変更なかった。外需は成長に0.5ポイント寄与し、こちらも当初データから変わらず、内需のマイナス寄与は従来の0.2%から0.1%に縮小した。

エコノミストの反応

大和証券のシニアエコノミスト、南健人氏(ロイター報道による)は、4~6月期は中東情勢が経済に有意な下押し圧力を及ぼし得た時期だったことを踏まえると、この水準で成長が維持されたことは注目に値すると指摘した。また、今回のデータにより成長を懸念する理由はなく、日銀が利上げに踏み切る道が開けたと付け加えた。

この見方は、同じく火曜日に発表された賃金統計とも整合的である。7月の実質賃金は前年比2.4%上昇し、2021年5月以来の最大の伸びとなり、7か月連続の増加となった。これは、賃金主導の日本の回復が引き締め政策にも耐え得る持続的なものであるという見方をさらに裏付けている。

市場の織り込み

市場は結果に関する価格づけをほぼ確定させている。スワップ金利が示すところによると、来週の会合で日銀が政策金利を25ベーシスポイント引き上げ1.25%とする確率は98%であり、1月の会合までに1.5%への追加利上げが完全に織り込まれている(東京短資市場調べ)。

日銀は6月に政策金利を31年ぶりの高水準となる1%に引き上げたが、中東紛争に由来する物価圧力と円安を背景に、さらなる引き締めへの圧力にさらされ続けている。6月の利上げは、2024年3月に8年間のマイナス金利政策を終了させた時から始まった引き締めサイクルの延長線上にある。この転換は、2010年代以続けてきた超金融緩和枠組みからの離脱を意味し、政策会合がグローバル債券・通貨市場にとって定期的なイベントリスクへと変わる転機となった。スワップ市場がすでに来週の1.25%への引き上げ確率98%、1月までの1.5%への追加利上げを織り込んでいるなか、今回のGDP統計が近期の金利予想を大きく動かす可能性は低いが、利上げを進める上で残された数少ないデータ次第の反対理由を一つ取り除いた。

円と日経平均への影響

円については、利上げの確定とその先の明確な経路の組み合わせは広範に支援要因となる。特に、日銀が圧力ポイントとして言及してきた円安を背景にそれは際立つ。他の主要国との金利差は円安の持続的な要因であり、すでに実施された利上げ後も日本の金利は米欧を下回り続け、キャリー取引による圧力が通貨に残っている。

日経平均にとっての読みはより混在している。成長と賃金の物語は内需と業績のナラティブを支える一方、利上げ経路が固まるにつれたJGB(国債)利回りの上昇圧力は金利敏感セクターにとって逆風であり続け、決定を通じては輸出関連株が相対的に上振れる可能性がより高い。

利上げ自体が事実上形式的なものとなった今、投資家の関心は、9月以降の経路を評価するうえで日銀が進行中の紛争と過去の引き締めによるリスクをどう位置づけるかに移っている。この区別は、決定そのものよりも円と日経平均にとって重要になる可能性が高い。次に注目される scheduled な発表には、会合に合わせて公表される日銀の展望レポートや毎月の賃金・物価統計があり、賃金主導の回復ナラティブが下半期にも続くかどうかが試される。