ICICIプルーデンシャルのアナンド・シャー氏、大量のIPO供給がインド株のバリュエーションを抑制していると指摘
重要ポイント
- •アナンド・シャー氏は、インドにおけるIPOの強力な供給が市場の過剰を示すものではなく、株式全体のバリュエーションを抑制していると述べた。
- •ICICIプルーデンシャルは、消費者ブランド企業から自動車や塗料といった破壊的変革が進むセクターへポートフォリオを移行している。
- •塗料セクターはGrasim IndustriesやJSW Groupなどの大企業集団との新たな競争に直面しており、自動車産業は電動化と新規参入者によって再構築されつつある。
- •シャー氏はIT株に対して慎重ながら選別的なアプローチをとっており、同セクターは海外顧客の支出の不安定さに圧力を受けている。
- •インタビューでは、旧称FSN E-Commerce VenturesでNykaaに紐づくEternal Ltdなど、ニューエイジ銘柄についても言及された。

ICICIプルーデンシャルのアナンド・シャー氏、大量のIPO供給がインド株のバリュエーションを抑制していると指摘
ICICIプルーデンシャルAMCのアナンド・シャー氏は、インドでの新規上場ラッシュが株式バリュエーションを妥当な水準に保っており、過剰のシグナルではないと述べている。また、消費者ブランドから自動車や塗料といった破壊的変革が進むセクターへの移行を示唆し、IT株については慎重ながら選別的な見方を示している。
シャー氏によれば、インド市場における新規IPOの大幅な供給が、株式全体のバリュエーション抑制に寄与しているという。同氏は、新規上場の大型パイプラインを市場の過剰やバブルの兆候と解釈するのではなく、新しい供給が投資家の需要と均衡することで株価を妥当な水準に保つメカニズムだと捉えている。この発言は、消費者、テクノロジー、インフラ各セクターの企業が公募市場で資金調達を行い、ファンドマネージャーにとって選択肢が広がっている、インド一次市場の活況期に向けられたものだ。
IPO供給に関する発言に加え、シャー氏はICICIプルーデンシャルで進むポートフォリオ転換、すなわち消費者ブランド企業から自動車や塗料といった破壊的変革の渦中にあるセクターへの移行を強調した。これらの産業は、変革によってもたらされる機会を有していると同氏は示唆した。両セクターは近年、著しい競争環境の変化に直面している。自動車産業は電動化と新規参入者によって再構築されつつあり、少数の既存企業に長らく支配されてきた塗料セクターは、Grasim IndustriesやJSW Groupといった大企業集団の装飾用塗料市場への参入により新たな競争に直面している。
IT株については、シャー氏は慎重ながら選別的なトーンを示し、同社がITサービス領域内でどこに配分するかについて峻別した姿勢を維持していると示唆した。海外顧客から収益の多くを得るインドのITサービス企業は、世界市場における顧客支出の不安定な局面に直面しており、この背景がセクターの成長見通しの重石となっている。
同氏の発言はCNBC-TV18のインタビューで行われたもので、Prashant Nair(著者ページ、X (Twitter))が報道し、Nigel D'Souza(著者ページ)とMangalam Maloo(著者ページ)が追加報道した。元の記事はCNBC-TV18のウェブサイトで閲覧できる。
議論ではニューエイジ企業にも触れ、Eternal Ltd(旧称FSN E-Commerce Ventures、Nykaaに紐づく)が、このセグメントに関する市場報道で言及された銘柄の一つに挙げられた。ニューエイジ、すなわちインターネット起点の新規上場は、最近のインドIPOサイクルで繰り返し見られる特徴であり、投資家が成長軌道と収益化への道筋を天秤にかける中で注目を集めている。