週次債券供給を前にインド国債利回りは横ばい
重要ポイント
- •インド国債の利回りは金曜、市場需要の指標となる週次の国債入札を前に横ばいで推移した。
- •原油価格と米国債利回りの安定化が、原油主要輸入国で輸入インフレに敏感なインド市場を下支えしている。
- •国営のRECはトークン化社債を通じて50億ルピーを調達する予定で、インド初のブロックチェーン即時決済型債券発行となる。
- •トークン化債券の取引にはインド準備銀行のデジタル通貨が使用され、有効なデジタルウォレット保有者のみが参加できる。

インド国債の利回りは金曜朝、市場の需要を占う手がかりとされる債券入札を前に横ばいで推移した。週次の国債入札はインドの借入カレンダーの定例であり、入札での買い付けの強弱は国債に対する投資家の需要を測る指標として注視されている。
原油価格と米国債利回りの最近の安定化は国内市場に一定の支えをもたらしており、原油の主要輸入国として輸入インフレに敏感なインドにとって重要な要素となっている。一方、銀行は余剰流動性への対応策を講じており、世界規模のリスクとインフレ懸念が続くなかで、債券市場の安定性には引き続き圧力がかかっている。
別の動きとして、インドは来週、ブロックチェーン技術を用いたトークン化社債を発行する。国営のRECはこうした債券商品を通じて50億ルピーの調達を目指しており、ブロックチェーン上で即時決済が可能なインド初の債券発行となる。取引にはインド準備銀行(RBI)のデジタル通貨が用いられ、売出しには有効なデジタルウォレットを保有する投資家のみが参加できる。本件は、デジタルルピーの試験運用や金融市場におけるブロックチェーン決済の検討といったRBIの取り組みの一環を成すものでもある。