Hashdex、Nasdaq CME Crypto Index ETFにステーキング収益の仕組みを追加
重要ポイント
- •Hashdexは、Nasdaq CME Crypto Index ETFにステーキング構造を導入し、同社がステーキング収益の初期部分を保持できるようにした。
- •2026年7月23日の目論見書補足書類では、Hashdexがファンドの普通株式純資産価値の0.25%に相当する年次上限までの純ステーキング収益を受け取るとされている。
- •上限を超えるステーキング収益は、60%が株主、40%がHashdexに配分される。
- •Coinbase Cloudが、プログラム開始時の初期ステーキング提供者となる。
- •Hashdexはファンド純資産価値の10%から20%をステークする計画で、2026年7月26日時点の保有にはEthereum、Solana、Cardanoが含まれていた。

暗号資産運用会社のHashdexは、Nasdaq CME Crypto Index ETF(NCIQ)向けにステーキング構造を導入し、投資家へ追加報酬を分配する前に、同社がステーキング収益の最初の部分を留保できるようにした。暗号資産ETFが、資産へのエクスポージャーだけでなく、混雑した市場で差別化につながる利回り機能を備えた商品として設計される傾向が強まっている。
この動きは、1週間前に別の大手暗号資産運用会社Grayscaleが、EthereumとSolanaの上場投資信託(ETF)でステーキング報酬から四半期ごとの現金分配を開始したことに続くものだ。この取り組みは、暗号資産ETFを価格エクスポージャーだけの手段ではなく、収益を生む商品として位置づけようとする、これまでで最も明確な試みの一つとなった。
2026年7月23日に提出された目論見書補足書類によると、まずステーキング提供者の手数料が差し引かれる。その後Hashdexは、Sponsor Shareを通じて、ファンドの普通株式純資産価値の0.25%に相当する年次上限までの純ステーキング収益のすべてを受け取る。上限を超えるステーキング収益は、60%が株主、40%がHashdexに配分される。
Coinbase Cloudは、同プログラムが稼働を開始した際の初期ステーキング提供者を務める。
Hashdexは、ファンド純資産価値の10%から20%をステークする計画だ。2026年7月26日時点で、ETFの保有資産に占めるEthereumの比率は11.75%、Solanaは3.17%、Cardanoは0.49%だったが、これらの資産のすべてが必ずしもステークされるわけではない。
提供者の手数料はネットワークごとに異なり、EthereumとSolanaのステーキング報酬では8%、Cardanoでは5%となっている。
この動きは、機関投資家向け暗号資産商品が、運用手数料だけでなくステーキング利回りを巡って競争を強めている中で出てきた。米規制当局がステーキング対応の暗号資産ETFへの道を開いた後、ファンド発行体はバリデーター報酬を株主へ還元し始め、ステーキング収益を価格エクスポージャーと並ぶ重要な訴求点に変えている。Hashdexの構造は、投資家が参加する前に運用会社がステーキング収益の一部を先に受け取れる点が異なり、同様の暗号資産エクスポージャーを提供する発行体同士で、商品設計そのものが競争要因になっていることを示している。