フランス製造業PMI、8月に小幅改善も下方修正
重要ポイント
- •フランスの8月最終製造業PMIは51.1となり、前回の49.8から上昇した一方、速報値の51.5は下回った。
- •PMIが50を上回ったことで、8月のフランス製造業が拡大に戻ったことが示された。
- •新規受注は引き続き減少し、需要環境は生産の増加にもかかわらずなお低調だった。
- •S&Pグローバルは、企業信頼感の低下とより積極的な在庫圧縮が、回復の説得力を弱めていると指摘した。
- •投入価格と産出価格の上昇率は2月以来の低水準となり、インフレ圧力の緩和を示した。

フランスの製造業は8月にやや持ち直した。S&Pグローバルの最終PMIデータによると、改定値は速報値を下回ったものの、改善基調は維持された。
8月のフランス製造業PMI確報値は51.1で、速報値の51.5、前回の49.8を上回った。50を上回る水準は拡大を示し、同月のフランス製造業活動が生産の伸びに支えられて小幅に回復したことを裏づけた。
ただし、報告では新規受注が引き続き減少しており、需要環境はなお低調だったことが示された。S&Pグローバルは、データが依然として弱い需要、低下する企業信頼感、より積極的な在庫圧縮を示しており、8月の再びの生産拡大は説得力に欠けると述べた。生産が強まっても受注の明確な回復が伴わなければ、製造業者は短期的な活動見通しを立てにくくなるため、この点は回復の持続性を判断するうえで重要となる。
同月は、供給業者の納期がより大きく延びた一方で、インフレ圧力はさらに和らいだ。投入価格と産出価格の上昇率はいずれも2月以来の鈍い伸びとなったが、なお米国・イラン紛争前の水準は上回っていた。
S&Pグローバルは、夏場の原油価格上昇を踏まえると、インフレ圧力の低下は前向きな展開だと指摘した。また、工場出荷段階の価格に見られるディスインフレ傾向は、受注残に必要な追い風となり得ると付け加えた。
同社は次のように述べた。
「表面上は、フランスの製造業にとってははるかに良いPMI結果だが、データは依然として弱い需要、低下する企業信頼感、より積極的な在庫圧縮を示しており、この数字から大きな楽観は得にくい。これにより、8月の再拡大した生産は説得力に欠けるものとなっている。
「夏の原油価格上昇を踏まえると、インフレ圧力の低下は好材料だ。工場出荷価格に見られるディスインフレ傾向は、受注残に必要な追い風となる可能性がある。」