FBIがハマス向け暗号資産56万米ドルを押収し、資金調達サイトを制圧
重要ポイント
- •FBIは2025年3月、6月、10月に発行された3件の令状に基づき、ハマスの軍事部門アル・カッサム旅団向けとされる約56万米ドル相当の暗号資産を押収した。
- •捜査官はAlQassam.psに関連するドメインとサーバーを掌握し、寄付の傍受と、ハマスに寄付について連絡した数千人の情報収集を可能にした。
- •裁判所提出書類では、外国テロ組織の資金調達に関与したとされるテザー管理の18のアドレスと3つのBinanceアカウントで、ビットコイン、イーサリアム、ラップド・イーサリアム、テザー、トロンが確認された。
- •ハマスは1997年以降、米国により外国テロ組織に指定されており、同組織への物質的支援は連邦犯罪となる。
- •ジャニーン・フェリス・ピロ米連邦検事は、オンラインネットワークも暗号資産もハマスの資金調達を法執行機関の措置から守ることはできないと述べた。

FBIは約56万米ドル相当の暗号資産を押収し、ハマスが寄付を集めるために利用していたとされるオンライン基盤の制御権を掌握したと、司法省が火曜日に発表した。
司法省によれば、これらの資金はハマスの軍事部門であるアル・カッサム旅団向けだったという。ハマスは1997年以降、米国により外国テロ組織に指定されており、同組織への物質的支援は連邦犯罪となる。捜査官は、2025年3月25日、6月25日、10月10日付の3件の令状に基づき、暗号資産を追跡・押収した。また、AlQassam.psに関連するドメインとサーバーの制御権も掌握した。
「ハマスは暗号資産とオンラインプラットフォームを利用し、世界中の支援者に資金を呼びかけていた」と、FBIサイバー部門の次官補ブレット・レザーマンは声明で述べた。「FBIは引き続きその権限を行使して不正資金を遮断し、テロ組織がデジタルネットワークを悪用して活動資金を調達することを阻止していく」
裁判所提出書類によると、暗号化されたグループチャットが支援者をAlQassam.psへ誘導し、そこでローテーション方式のウォレットアドレスが寄付を募っていたとされる。ローテーションアドレスの使用は追跡を困難にするための一般的な手法だが、ブロックチェーンの記録は設計上公開されており、法執行機関が令状を取得した上で資金を追跡・押収できるのはこのためである。
今回の発表では暗号資産の種類は明かされなかったが、添付の裁判所提出書類では、ビットコイン、イーサリアム、ラップド・イーサリアム、テザー、トロンが、外国テロ組織の資金調達に関与したとされるテザー管理の18のアドレスと3つのBinanceアカウントで確認された。
今回の措置は、ハマス関連の暗号資産による資金調達を妨害しようとする当局の長年の取り組みに続くものだ。イスラエル警察は2023年にハマス関連のBinanceアカウントを凍結し、2024年の別の調査では、Binanceはイスラエルが指定した1,500以上のウォレットのうち約14%を凍結したと発表した。2025年3月には、米国の令状に基づき、2024年10月以降150万米ドル超を受け取っていたと当局が述べたアドレスから20万1,400米ドル相当の暗号資産が押収された。
関連する措置として、FBIは資金調達サイトのドメインとサーバーを押収し、捜査官が寄付を傍受し、ハマスに寄付について連絡した数千人の情報を入手できるようにした。
連邦検察は、この作戦を、オンラインネットワークも暗号資産もハマスの資金調達を法執行機関から守ることはできないという警告であると位置づけた。
「ハマスへのメッセージだ。我々はテロのための資金調達を阻止する」と、ジャニーン・フェリス・ピロ米連邦検事は声明で述べた。「お前たちのネットワークは安全ではなく、暗号資産も脆弱だ。お前たちの戦争遂行能力を打ち破るまで、我々は止まらない」