イーサリアムETF、2025年8月以来となる最高の月間純流入を記録
重要ポイント
- •米国のスポットイーサリアムETFは2026年8月27日に2億2,580万ドルの純流入を記録し、2025年10月28日以来の最大の1日数値となった。
- •2026年8月17日以降の連続流入は計14億2,000万ドルに達し、8月は約1年ぶりにイーサリアムETF需要が最も強い月となった。
- •ブラックロックのETHAファンドは直近の流入ラッシュのうち約10億2,000万ドル、すなわち約72%を占めた。
- •2026年8月27日、イーサリアムETFとビットコインETFの1日あたりの流入差はわずか1,650万ドルまで縮小し、ビットコインETFは2億4,230万ドルを獲得した。
- •米国のスポットイーサリアムETFは2024年7月の上場以来、120億ドル超の累積純流入を達成し、運用資産総額は120億~130億ドルとなっている。

米国のスポットイーサリアムETFは約1年ぶりに最良の月を記録し、その裏付けとなる数字は需要の回復がいかに顕著であったかを物語っている。
2026年8月27日、米国のスポットイーサリアムETFは2億2,580万ドルの純流入を記録した。これは2025年10月28日以来となる最も高い1日あたりの数値である。この結果により、8月17日以降9~10取引日にわたる連続流入が完了し、期間全体で14億2,000万ドルの純流入を集めた。これにより2026年8月は、当該製品が軌道に乗って以来、イーサリアムETF需要として最も注目すべき月となった。
ブラックロックが流入の大半を牽引
ブラックロックのETHAファンドは、14億2,000万ドルの流入ラッシュのうち約10億2,000万ドル、すなわち全体の約72%を占めた。
フィデリティのFETHおよびブラックロックのステーキング付きETH製品も8月の急増に大きく貢献しており、資金が旗艦ファンドにとどまらず、イーサリアムETF市場全体に流れ込んでいることを示している。イーサリアムのステーキング報酬の一部を株主に還元するステーキング対応ETFは、米国の規制当局がスポット暗号資産ファンドにおけるこうした機能を認めて以来、発行会社間の主要な差別化要因の一つとなっている。
ETHAは2024年7月の上場以来、累積純流入が120億ドルを超えた。米国のスポットイーサリアムETF全体の運用資産総額は現在、120億~130億ドルの範囲にある。
ビットコインETFとの差が縮小
イーサリアムETFが2億2,580万ドルを集めたのと同じ8月27日、ビットコインETFは2億4,230万ドルを獲得し、両者の差はわずか1,650万ドルとなった。ビットコインETFは従来、日次フローでイーサリアム勢を上回っていただけに、これほど僅差となったことはそれ自体注目に値する。
月中旬のあるセッションでは、単日または短期間で5億3,400万ドル超の流入があったと報じられており、8月が前月までと比べていかに活発であったかを裏付けている。
なぜ8月なのか、なぜ今なのか
イーサリアムETFの流入は単独では動かない。2026年8月は暗号資産市場全体で機関投資家の関心が再燃した時期と重なり、マクロ環境が機関グレードの枠組みを持つリスク資産へ資金を向ける一因となったとみられる。ETFがこうした資金の主要な受け皿の一つとなっているのは、機関のコンプライアンスプログラムの基盤となる標準的な証券口座、保管、報告の枠組みの中でETHへのエクスポージャーを提供できるためである。
イーサリアムETFは2024年7月に、ビットコインの2024年1月の上場と比べて地味なスタートを切った。2026年8月の数字は、「2位であっても依然として非常に大きな数値になりうる」ことを思い起こさせる。上場以来の累積純流入120億ドルは、従来のETF基準で見ても稀有な領域にイーサリアムETFを位置づけており、これはわずか約2年で積み上げられたものである。
今後の注目点
直近の流入ラッシュに占めるブラックロックの72%というシェアは圧倒的な地位だが、フィデリティをはじめ他の発行会社は手数料体系や製品の差別化、たとえば新しい商品に組み込まれたステーキング機能などを軸に競争を繰り広げている。この規模の流入が持続するかどうかは、今後数週間の設定・解消のペースと併せて注視すべき指標であり、単月の流入ラッシュはこれまでのところ、その後需要が冷え込む期間に続く傾向があった。