Discovery Loop、設立から数週間で500億ドルの評価額を目指す
重要ポイント
- •Discovery Loopの最新の資金調達目標は、これまで議論されていた約100億ドルから増加した、約500億ドルの評価額を示している。
- •同社の資金調達計画はまだ予定段階にあり、最終的なラウンド規模と評価額は決まっていない。
- •同スタートアップは元Google研究者によって設立され、工学や医学などの分野で科学的発見の加速を目指している。
- •Alphabetは創業時の投資家およびDiscovery Loopのクラウドプロバイダーとして挙げられており、Radical VenturesとKhosla Venturesがシードラウンドを共同主導した。
- •公益法人であるDiscovery Loopは、株主へのリターンとともに社会的な影響も考慮することを求められている。

複数の著名な元Google研究者が設立した人工知能スタートアップのDiscovery Loopは、最新の資金調達ラウンドで約500億ドルの評価額を目指している。この金額は、約10億ドルを調達する計画とともに、わずか数週間前に同社が議論していた約100億ドルの評価額から5倍に増加したことを意味する。
同社は2026年8月5日に発表された。9月11日までに、資金調達に関する同社の見通しは大きく変化していた。これらの数字は完了した資金調達ではなく、資金調達目標を示すものだ。そのため、最終的な評価額とラウンドの規模は今後決まることになる。
研究所から500億ドル規模を目指す企業へ
Discovery Loopは、いずれも元Google研究者であるJeff Dean、Sanjay Ghemawat、Quoc Le、Oriol Vinyalsが共同設立した。同スタートアップは、工学や医学を含む分野で科学的発見を加速させるためにAIを活用することを目指している。
同社が掲げるアプローチは、大量の実験を並行して実施できる自動化システムを構築し、従来は何年もかかっていた研究プロセスを短縮する可能性を持たせるものだ。Googleの親会社であるAlphabetは、創業時の投資家であり、Discovery Loopのクラウドプロバイダーとして記載されている。
同社のシードラウンドはRadical VenturesとKhosla Venturesが共同で主導し、その他の著名な支援者も参加した。
公益法人としての構造
Discovery Loopは公益法人として組織されている。これは、株主へのリターンとともに社会的な影響も考慮することを企業に求める法的枠組みだ。Deanは、一定の状況では創業チームが直接的な金銭的利益よりも社会的な目標を優先する可能性があると示している。
急速な評価額上昇の背景
約100億ドルの評価額から、わずか数週間で約500億ドルの目標へと移行した背景には、複数の要因がある。高い評価を受ける創業チームは大幅なプレミアムを得られる場合がある一方、高度なAI研究には大規模な計算クラスター、専門的なハードウェア、そして高額な報酬を得る研究者のチームが必要となる。
Discovery Loopはカリフォルニア州のPalo AltoとMountain Viewを結ぶ地域に本社を置いており、AI人材が集積する主要地域の近くに位置している。創業者らはまた、対面での協働を優先事項として強調している。