ニュース株式CoreWeave株は1カ月にわたる売り後、サポート水準に向けて下落

CoreWeave株は1カ月にわたる売り後、サポート水準に向けて下落

著者: Blockonomi·

重要ポイント

  • CoreWeave株は過去1カ月で30%以上下落した。
  • Metaが余剰のAI計算能力を企業向けに提供する可能性が報じられ、専門クラウド事業者への競争懸念が高まった。
  • CoreWeaveの第1四半期売上高は21億ドルに倍増し、契約バックログは約1000億ドルに増加した。
  • 同社はまだ安定したGAAP黒字を確立しておらず、投資家はキャッシュフローと規律ある支出をより重視している。
  • テクニカル指標は弱気で、株価は主要移動平均を大きく下回り、約65ドルのサポート付近で推移している。
CoreWeave株は1カ月にわたる売り後、サポート水準に向けて下落

CoreWeave Inc.(CRWV)の株価は火曜午後に再び下落し、1カ月にわたる30%以上の下落を拡大した。この動きは、投資家がバリュエーションと将来の収益性への道筋を見直すなかで、高コストな人工知能インフラ株に圧力が強まっていることを反映している。

CoreWeave, Inc. Class A Common Stock, CRWV

同社株は、AIクラウド市場における新たな競争への懸念でも売られた。報道によると、Meta Platformsが社内の計算能力を外部の企業顧客に提供する可能性があり、専門クラウド事業者にとって潜在的な競合となる。

CoreWeave株、クラウド競争激化の圧力を受ける

CoreWeave株は、Metaが未使用のAI計算能力を企業に貸し出す可能性があるとの報道を受けて軟化した。こうした動きは、Nvidiaのグラフィックス処理装置(GPU)へのアクセスを提供する企業と、大手テクノロジー企業を直接競合させることになる。

大手テクノロジー企業はすでに大規模なデータセンターとAIハードウェアを保有している。余剰能力を販売すれば、計算能力の供給が増え、クラウドインフラ市場全体の価格に下押し圧力がかかる可能性がある。

投資家が急成長テクノロジー企業を見る際の評価基準も変化している。市場は現在、売上高の伸びだけでなく、純利益、キャッシュフロー、規律ある支出により重きを置いており、継続的なインフラ投資を必要とする資本集約型ビジネスでは特にその傾向が強い。

CoreWeaveは調整後営業利益でプラスを報告しているが、一般に認められた会計原則(GAAP)に基づく安定した利益はまだ確立できていない。同社がデータセンター容量を拡大するなかで、大きなインフラコストが引き続き中心的な課題となっている。

バリュエーション見直しがCRWVに重荷

CoreWeaveは、Amazonのような既存クラウド企業よりも高い売上高倍率で取引されている。この評価水準は、投資家がリスク許容度を引き下げる局面で、株価をより脆弱にする。

今回の下落により、株価は現在の売上高と利益見通しで支えられる水準に近づいた。この調整は、以前の上昇局面で同社の評価が多くの大手クラウド事業者を上回った後に起きた。

CoreWeaveは第1四半期にも堅調な事業成長を示した。売上高は前年同期比で2倍超の21億ドルとなり、契約バックログは約1000億ドルに増加した。

このバックログは、企業がAIの学習と推論のための計算能力を引き続き求めていることを示している。しかし投資家は今や、CoreWeaveがそれらの契約を安定したキャッシュフローと純利益に変えられるかに注目しており、単に容量を迅速に増やせるかだけでは見ていない。

テクニカル指標は引き続き弱気

CRWV株は、20日単純移動平均の80.89ドルを約17.5%下回って取引されている。また、50日、100日、200日移動平均もなお約30%下回っており、これらは90ドル台前半に集まっている。

20日平均は50日平均を下回ったまま。株価は7月に、50日平均が200日平均を下回るデスクロスも形成した。

MACD(移動平均収束拡散)指標はシグナルラインを下回ったままで、負のヒストグラムは売り手が短期モメンタムをなお支配していることを示している。

サポートは65ドル付近にあり、52週安値の63.80ドルに近い。買い手がこの水準を守る可能性はあるが、現在のトレンドが改善し始めるには、株価が20日移動平均を回復する必要があるかもしれない。

AIインフラ需要は引き続き強い

CoreWeaveは、要求の厳しいAIワークロード向けにNvidiaのGPUとクラウドシステムを提供している。同社のサービスは、企業顧客が利用する大規模言語モデル、AI学習、推論ツールを支えている。

同社は、広がるAIインフラ拡大の一部であり続けている。それでも、強い需要と高い支出、負債水準、大手クラウド企業との競争激化を投資家が比較するなか、CoreWeave株は引き続き変動が大きくなる可能性がある。