OpenAI、ChatGPTの検索ボリュームがGoogleの約5分の1に達したと発表
重要ポイント
- •ChatGPTは2025年半ば時点で1日約25億件のプロンプトを処理しており、2025年1月の推計に基づくとGoogleの1日の検索クエリ量の約18%に相当します。
- •検索に近い活動のみを数えると、ChatGPTの検索相当シェアの推計は、2026年10月のseoClarityによれば7.5%、2026年2月のAhrefsによれば約12%に低下します。
- •OpenAIのSignals v3.0レポート(2026年7月〜9月が対象)は、ChatGPTメッセージの約20.1%を情報の検索に分類しました。
- •OpenAIのサービスは2026年9月下旬までに週間ユーザー12億人に達しており、会話のごく一部のシェアでも絶対規模では大きな意味を持ちます。
- •GoogleはChatGPTの約190倍のトラフィックをウェブサイトに送っており、ChatGPTのクリックスルー率は1%未満、リファラルもオーガニックセッションの1%未満にとどまります。

OpenAIは、ChatGPTが処理する検索ボリュームがGoogleの約5分の1に達したと発表し、そのシェアは急速に拡大しているとしています。この比較はAI検索の勢いを示すものですが、外部データを見ると、トラフィックとクリックの面ではGoogleが依然として支配的な地位を維持していることがわかります。
数字が実際に語るもの
この主張の核心は市場シェアではなく、ボリュームに関するものです。OpenAIは、ChatGPTを通じて流れるプロンプトの総量を、Googleが処理するクエリ量と比較しています。そしてこの区別は重要です。この主張は、正式な市場シェア推計ではなく、生のクエリ数に基づくものだからです。この記事の根拠となる調査では、OpenAIが公式な発信において「検索市場シェア20%」と直接的に主張したことはなく、この表現は報道機関による数字の解釈から生まれたものだと指摘されています。
外部の推計もほぼ同様の水準に達しています。ChatGPTは2025年半ば時点で1日約25億件のプロンプトを処理しており、これはGoogleの1日の検索クエリ量の約18%に相当します。この比較は、Googleのボリュームに関する2025年1月の推計を反映したサードパーティのデータに基づくものです。この主張が注目を集める理由の一つは、Googleのクエリ量が長年にわたり検索活動を測る業界の基準線として機能してきたことにあります。
プロンプトとクエリの乖離は大きく意味を持ちます。ChatGPTに履歴書のカバーレターの書き直しを依頼する人はプロンプトを生成していますが、Googleがクエリとして数えるような行為はしていません。この違いが、他のトラッカーがはるかに小さな数字を示す理由を説明しています。アナリストが検索に近い活動のみを抽出しようとすると、ChatGPTのシェアは大きく縮小します。検索相当シェアの推計は、2026年10月のseoClarityによれば7.5%、2026年2月のAhrefsによれば約12%とされています。
ChatGPTの利用実態
OpenAI自身の利用データが、この開きを説明する助けになります。同社のSignals v3.0レポート(2026年7月〜9月が対象)は、メッセージの約20.1%を「情報の検索」に分類しました。
平たく言えば、ChatGPTとの会話の約5件に1件は、本来なら検索バーに入力されたであろう内容に見えるということです。残りの4件は、執筆、コーディング、ブレインストーミング、あるいは雑談といった別の活動です。
ユーザーベースの規模が、その割合でさえ重要な意味を持つ理由です。OpenAIのサービスは2026年9月下旬までに週間ユーザー12億人に達しており、会話のごく一部のシェアであっても、絶対規模では膨大な数のインタラクションに相当します。
クリックは依然Googleのもの
ボリュームは一つの指標にすぎません。リファラルトラフィックは別の指標であり、その面ではGoogleはまだ大きな影響を受けていません。
Googleはウェブサイトに送るトラフィックがChatGPTの約190倍にのぼります。ChatGPTのクリックスルー率は1%未満であり、各種の分析では、そのリファラルがオーガニックセッションに占める割合も1%未満にとどまっています。
この乖離は、両製品の構造的な違いを反映しています。Googleの古典的なモデルはユーザーを別の場所へ誘導しますが、ChatGPTのモデルはその場で答えを出そうとします。検索リファラルに依存する出版社や企業にとっては、1回もクリックなしに質問を解決してしまうChatGPTセッションは、ボリュームの計算上は「検索」と数えられる一方で、元となる情報を供給したウェブサイトには何の恩恵ももたらしません。ウェブサイトを運営する者にとって注目すべき数字は、見出しのボリューム比較ではなく、自社のアナリティクスに記録されるリファラル数なのです。
これが意味するもの
測定をめぐる対立もConcurrencyしつつあります。7.5%と約20%の乖離は、ほぼ完全に「何を検索と数えるか」という定義にかかっています。最も広い枠組みは、ChatGPTをGoogleの対等な存在に見せるためOpenAIに有利に働きます。最も狭い枠組みは、クリックとリファラルにおける圧倒的リードに注目を集め続けるためGoogleに有利です。
この論争は、検索市場を測るうえでのより広い課題を浮き彫りにしています。クエリボリューム、リファラルトラフィック、クリックスルー率は、それぞれ人々がオンラインで情報を見つけるさまざまな側面を捉えているのです。
今後注目すべき数字は、繰り返し発表されるものです。OpenAIの定期的なSignalsレポート、seoClarityやAhrefsなどのトラッカーによる検索相当シェアの更新推計、そしてリファラルトラフィックの分析です。この定義問題がどのように決着するか、見出しではなく方法論の注記の中で、ChatGPT対Googleの比較が「ほぼ対等」の物語として語られるのか「遠い2位」の物語として語られるのかを左右することになります。
現時点では、ChatGPTがボリュームを握り、Googleがトラフィックを握っています。
本レポートはもともとCryptoBriefingが公開したものです。