カナダの6月小売売上高は0.6%増、0.4%の市場予測を上回る
重要ポイント
- •6月の小売売上高は0.6%増となり、市場予測の0.4%を上回った。
- •5月の小売売上高は、当初発表の1.0%から1.1%に上方修正された。
- •自動車と燃料を除くコア小売売上高は1.2%増と、2か月連続で上昇した。
- •カナダ統計局の7月速報指標は、小売売上高がさらに0.8%増加する可能性を示唆している。
- •発表を受け、USD/CADは0.30%下落して1.3744となり、カナダドルは米ドルに対して上昇した。

カナダ統計局——同国の月次小売売上高調査を公表する国立統計機関——が発表したデータによると、カナダの6月の小売売上高は0.6%増となり、0.4%という市場予測を上回りました。前月の結果は、当初発表の+1.0%から+1.1%へと上方修正されています。
月次小売売上高報告は、カナダの個人消費を示す主要なバロメーターのひとつです。個人消費は同国の経済産出の半分以上を占め、カナダ銀行が政策金利を決定する際に注視する重要な要素となっています。小売売上高はカナダ統計局の四半期GDP計算にも組み込まれており、この発表が経済学者や為替市場から注目される理由です。
同局の7月の速報指標は、さらに0.8%の増加を示しています。この早期推定値は小売業者の予備的なサブセットから算出されており、7月の最終データの公表時に修正される可能性があります。
主要数値
- 小売売上高(6月):+0.6%(予測は0.4%)
- 自動車を除く(6月):+0.5%(予測は0.4%)、前月は+1.2%
- 数量ベースでは、6月の小売売上高は1.5%増
- 小売売上高は2.2%増、数量ベースの売上高は0.4%増
業種別の詳細
コア小売売上高——自動車・部品ディーラーならびにガソリンスタンド・燃料販売業者を除いた売上高——は6月に1.2%増となり、2か月連続の上昇を記録しました。
- 総合雑貨小売業:+2.7%
- 衣料品、アクセサリー、靴、宝飾品、鞄・皮革品小売業:+3.1%
- 飲食料品小売業:-0.4%、コア小売売上高の中で唯一の減少
- スーパーマーケットおよびその他の食料品小売業:-0.6%(5月は+0.8%)
- 自動車・部品ディーラー:+1.0%、3か月連続の上昇
- 新車ディーラー:+1.5%
- 中古車ディーラー:-2.4%
- ガソリンスタンド・燃料販売業者:-4.1%、販売数量は4.2%増
金額と数量の乖離は本レポートの特徴的な要素です。ガソリンスタンドは金額ベースで4.1%の減少となった一方、数量は4.2%増加しており、この組み合わせは購入の減少ではなくガソリン価格の下落を反映したものです。同じ動きは主要数値にも表れており、金額ベースの売上高が0.6%増、数量ベースが1.5%増という差は、小売部門全体で平均価格が低下したことを示しています。
州別の内訳
小売売上高は7つの州で増加しました。
- オンタリオ州:+1.6%、トロント:+3.9%
- ケベック州:+0.5%、モントリオール:+1.0%
- アルバータ州:-1.3%、州別で最大の下落
市場の反応
USD/CAD——1米ドルで買えるカナダドルの数を示す為替レート——は、当日0.30%安の1.3744で取引されており、週前半の火曜日/水曜日に付けた1.3908の高値から下落しました。同ペアの数値が低下することはカナダドルの上昇を意味するため、当日の動きによりカナダドルは米ドルに対して堅調となりました。
技術面では、価格は1.39137の100日移動平均から急速に離れて下落し、1.38465の200日移動平均を割り込みました。現在価格は1.3766~1.3778のスイングゾーンの下に位置しており、このゾーンはトレーダーにとって直近の抵抗水準となっています。
出典:ForexLive