ニュース暗号資産暗号資産専門家が語る、ビットコインは「買い持ち」が市場のタイミング狙いより勝る理由

暗号資産専門家が語る、ビットコインは「買い持ち」が市場のタイミング狙いより勝る理由

著者: CryptoNewsNet·

重要ポイント

  • Bitwise Europeのリサーチ責任者アンドレ・ドラゴッシュ氏によれば、ビットコインの年間パフォーマンスはわずかな取引日に集中しており、年の大半は横ばいで推移する。
  • 2026年のビットコインは年間で約9%下落しているが、騰落率上位5日を除くと36%の下落となる。
  • 過去18年のうち11年では、ベスト10取引日を除くだけで黒字の年が赤字に転じた。2019年は94%の上昇が40%の下落に変わった。
  • 2013年と2017年は例外で、上位20日を除いてもしっかりプラスを維持しており、集中したスパイクではなく幅広い上昇を反映していた。
  • ビットコインの限られた爆発的な上昇日を常に捉えることはほぼ不可能であるため、専門家は「市場のタイミングを測ること」より「市場に居続けること」が勝ると結論づけている。
暗号資産専門家が語る、ビットコインは「買い持ち」が市場のタイミング狙いより勝る理由

ビットコイン($BTC、79,620.75ドル)は週7日、24時間休みなく取引されており、トレーダーやファンドマネージャーは週末や祝日を含め、いつでもニュースに反応しリスクを管理できる。

しかし、年間約365日の取引日のうち、その年の損益を実際に左右するのはごくわずかな日数にすぎない。だからこそ一部の専門家は、ビットコインの価格変動を狙った売買よりも、購入して保有し続けるほうが得策だと主張する。

2026年を例にとると、ビットコインは年間で約9%下落した。決定的な損失ではなく、平凡な下落である。だが年間の騰落率上位5日を除けば、下落率は36%に達する。

Bitwise Europeのリサーチ責任者、アンドレ・ドラゴッシュ氏は、これこそがビットコインの本質だと語る。「ビットコインは実のところ、比較的地味な資産です」と同氏はCoinDeskに述べた。「パフォーマンスの大部分は通常わずか数日で生み出され、残りの大半の期間は横ばいで consolidation(膠着)します」

この議論は、伝統的な金融分野で長年続いてきた論争とも共鳴する。株式市場の研究でも同様に、少数のベスト取引日を逃すだけで長期リターンが大幅に目減りすることが分かっており、これはアクティブな売買よりもパッシブな買い持ち戦略を支持する根拠としてしばしば引用される。

ビットコインの歴史に一貫するパターン

これは一度きりの出来事ではない。ビットコインが数セントで取引されていた2010年の黎明期まで遡っても、値上がり益は一貫してわずかな取引日に集中してきた。

過去18年のうち11年では、約365日のうち上位10日の取引日を除くだけで、黒字の年が赤字の年に転じた。

2019年は年間で94%上昇して終え、価格はほぼ倍増した。しかし同年のベスト10日を除くと、40%の下落となる。同様に2011年は驚異的な1,474%のリターンを記録したが、ベスト10日を除くとわずか2.2%に縮小し、実質的に無に等しい。

例外もいくつかあった。2013年と2017年は、それぞれ上位20日を除いてもしっかりとプラスを維持しており、少数の急激なスパイクではなく、本物の幅広いじわじわとした上昇局面だった。

ドラゴッシュ氏によれば、このパターンは「おい、何とか動けよ(c'mon, do something)」というミーム――ビットコインが何週間もピクリとも動かないことをからかう、クリプトTwitterの定番ネタ――の誕生にも部分的につながったという。

市場に居続けること、市場のタイミングを測ることではなく

値上がり益がわずかな日数に集中する傾向があるため、正確な市場タイミングの把握は極めて困難になる。トレーダーは上昇局面の始まりのタイミングでちょうどエントリーする必要がある。なぜなら、1~2週間でもタイミングを外せば、上昇のほぼ全体を逃すことになりかねないからだ。

この困難さには、ビットコインのよく知られたボラティリティも拍車をかける。集中した上昇局面の間にある急激な下落により、タイミングを誤った出口は損失を確定させ、市場が長期間膠着状態にあれば挽回は困難になる。リターンの集中は、年間パフォーマンスで評価され、長期的な sideways(横ばい)期間を自主的な長期保有者のようには乗り切れないファンドマネージャーやETF発行会社にとっても、実務上の影響を伴う。

ドラゴッシュ氏の結論は自然に導かれる。限られた爆発的な数日を常に捉えることはほぼ不可能である以上、「市場に居続けること(time in the market)」は「市場のタイミングを測ること(timing the market)」に勝る。言い換えれば、ビットコインを長期的に買い持ちすることは、売買を繰り返したり、年ごとの成績で評価されるファンドを運用したりするよりも、はるかに容易で、しばしばはるかに報われるのである。

出典:CoinDesk