ニュース暗号資産BNB Chain、AIエージェントの収益獲得を可能にする「BNB Agent Studio v2」をリリース

BNB Chain、AIエージェントの収益獲得を可能にする「BNB Agent Studio v2」をリリース

著者: ChainWire·

重要ポイント

  • BNB Agent Studio v2により、AIエージェントは直接報酬を受け取れるようになり、ERC-8183のコマースフローがエンドツーエンドで完了する。
  • Altanaは、支出制限、許可リスト、期間制限など、検証および即時取り消し可能なオンチェーン制御を追加する。
  • プラットフォームは既存のPython SDKに加え、TypeScriptをサポートする。
  • PaymasterがBSCテストネットのガスをカバーし、テスト中の手動によるウォレット資金供給が不要になる。
  • 既存のエージェントは、移行なしでv2上での稼働を継続できる。
BNB Chain、AIエージェントの収益獲得を可能にする「BNB Agent Studio v2」をリリース

ドバイ(アラブ首長国連邦)、2026年8月18日(Chainwire)―― 世界有数のブロックチェーンエコシステムであるBNB Chainは、AIエージェント開発プラットフォームのアップデート版「BNB Agent Studio v2」を発表した。今回のリリースは、自律型エージェントが資金に関してできることの範囲を拡大するもので、自ら収益を獲得することから、オンチェーンで強制される所有者定義の資金制限内での運用までを可能にする。

BNB Agent Studioは当初7月にリリースされ、開発者は単一のプロンプトでAIエージェントを記述し、BNB Smart Chain(BSC)にデプロイできるようになった。初回リリース時点では、エージェントは支出はできても収益を得ることはできなかった。v2はこのギャップを解消する。エージェントは今後、直接雇用されて報酬を受け取ることが可能となり、資金は標準的な受信インターフェースを通じてウォレットに決済され、ERC-8183のコマースフローをエンドツーエンドで完了する。ERC-8183はマシン主導型コマースに関する新興のEVM標準であり、今回のリリースは、ソフトウェアを経済における対価を得る参加者にしようとする業界全体の動きの中で登場した。HTTPネイティブのマシンペイメントを実現するCoinbaseのx402プロトコルや、MastercardおよびVisaのエージェント決済プログラムも、AIと資金の接点という同じ領域を狙っている。BNB Chainの取り組みは、支出するエージェントというモデルを、報酬も受け取れるエージェントへと拡張するものである。

今回のアップデートでは、エージェント設計における中心的な制約のひとつである「エージェントがユーザーの資金に対してどの程度の権限を持つべきか」という課題を解決するために構築された、新しいセルフカストディアルウォレットオプション「Altana」も導入された。Altanaを使用するエージェントは、所有者が事前に設定した支出制限、許可リスト(allowlist)、期間制限によって管理されるスコープ付きセッションキーを通じて動作する。これらの権限はオンチェーンに記録されるため、誰でも特定のエージェントに何が許可されているかを検証でき、キーのローテーションやダウンタイムなしで即座に取り消すことができる。この公開記録は、オフチェーンの権限ポリシーの限界に対処するものだ。無制限のキーを保持するエージェントは、侵害された場合には管理下の資金をすべて移動できてしまい、部外者には実際に何が許可されているのかを確認する手段がない。

Altanaは、人の介在なしに継続的かつ自律的な署名を必要とするエージェント向けの既存のウォレットオプションであるTWAK(Trust Wallet AgentKit)に加わる。両方の選択肢が利用可能になったことで、開発者はエージェントの目的に合わせてウォレットアーキテクチャを選択できる。常時稼働の自律運用にはTWAKを、資金アクセスについて明確で検証可能な境界を必要とするエージェントにはAltanaを選択できる。たとえば利回りエージェントは、元本へのアクセスを保持せずに収益を回収して再ステーキングでき、レンディングエージェントは引き出し権限なしに担保を補充できる。

v2ではさらに、プラットフォームの既存のPython SDKに加えてTypeScriptサポートが追加され、PythonのAI開発者層を超えてツール環境が拡大した。また、BSCテストネットのガスをカバーするPaymasterが導入され、エージェントのテスト開始にこれまで必要だった手動での資金供給手順が不要になった。

v2の主な更新点:

  • エージェントが自身の仕事に対する報酬を受け取れるようになり、ERC-8183のコマースフローがエンドツーエンドで完了。
  • 新しいセルフカストディアルウォレットオプションのAltanaが、支出制限、許可リスト、期間制限をオンチェーンで強制。
  • Pythonに加えてTypeScriptがサポートされた。
  • Paymasterがテストネットのガスをカバーし、BNB Agent Studioのテストに向けた手動のウォレット資金供給が不要に。
  • 標準プロバイダーインターフェースが、クラウドデプロイのためのプロバイダーごとの統合作業を置き換えた。

BNB Agent Studio v2は現在利用可能であり、既存のエージェントは移行なしで稼働を継続する。BNB Chainは現在、他のどのネットワークよりも多くの登録済みAIエージェントをホストしている。収益獲得機能の今後の注目点は、スタジオ上で構築されたエージェントがメインネットで継続的な有償業務を獲得できるかどうか(Paymasterの補助はテストネットに限定されている)、そしてERC-8183フローとオンチェーン権限モデルがより広範なEVMエコシステムにどれだけ普及するかである。BNB Agent Studioはbnbchain.org/en/bnb-agent-studioで利用できる。

BNB Chainについて

BNB Chainは、世界最大級かつ最も活発なブロックチェーンエコシステムのひとつである。そのマルチチェーンアーキテクチャはBNB Smart Chain(BSC)、opBNB、BNB Greenfieldで構成され、開発者にはアプリケーションに最適な環境を選択する柔軟性を提供する。高いスループット、低いトランザクションコスト、完全なEVM互換性を備えたBNB Chainは、高速取引、AIエージェント、プライバシー、即時決済のために構築されている。同ネットワークは自らを、優れた流通力と深い流動性を備え、グローバル市場と次の10億人のユーザーのために構築されたブロックチェーンと位置づけている。詳細はwww.bnbchain.orgを参照。

報道関係のお問い合わせ:BNB Chain(Xの@BNBCHAIN)、press@bnbchain.org

出典:Chainwire