BitMineのイーサリアム保有量が593万ETHに到達、ステーキング契約を簡素化する一方でBMNR株は失速
重要ポイント
- •BitMineのイーサリアム保有量は、2025年7月の16万3,000トークンから2026年9月の5,929,198 ETHへと増加し、1年間で36倍を超える拡大となった。
- •その他の暗号資産やムーンショット投資を含めると、同社の財務資産全体はおよそ157億ドルに達し、追跡対象となる企業のイーサリアム保有量で最大規模となっている。
- •最近の8-K提出書類で、BitMineがEthereum Towerとの10年間のステーキング契約を終了し、系列会社のAmerican Validatorと代替契約を締結したことが明らかになった。
- •新たなステーキング契約では、従来の純ステーキング収入に連動する収益分配モデルに代わり、報酬に対する手数料が一律1.50%に設定された。
- •BMNR株は8月に27.50ドル近くまで上昇した後、24.48ドルまで落ち着き、RSIは中立に近い水準へ戻り、MACDは横ばいとなっている。

BitMine Immersion Technologies(BMNR)は、2025年7月の16万3,000トークンから、2026年9月時点で5,929,198 $ETHへとイーサリアムの準備資産を増やした。これにより、AMBCryptoがもともと掲載した分析で追跡されている企業のイーサリアム保有量として最大規模となっている。同社が保有するその他の暗号資産や「ムーンショット」投資を含めると、財務資産全体の価値は現在およそ157億ドルに達する。上場企業の間でバランスシートに$ETHを加える動きが広がるなか、この規模によってBitMineは追跡対象の企業イーサリアム保有量で首位に立っている。
ほぼ垂直上昇となった1年間
保有量の積み増しは12カ月間で加速し、2025年後半の100万$ETH未満から、2026年9月までに約600万へと増加した。2025年7月の開始時点と比べると、1年間で36倍を超える拡大となる。
8-Kが示す内容
見出しとなった数字だけでなく、同社が最近提出した8-K(上場企業が米国証券取引委員会に重要な出来事を開示するために使う書式)には、注目すべき業務上の変更が記されている。BitMineはEthereum Towerとのステーキング契約を終了した。この10年間の契約には、純ステーキング収入に連動する収益分配手数料が含まれていた。ステーキングとは、$ETH保有者がイーサリアムネットワークの安全性確保に貢献することで報酬を得る仕組みであり、専門のバリデーターは通常、インフラ運用の対価として報酬の一部を手数料として受け取る。
その代わりに、BitMineはEthereum Towerの系列会社であるAmerican Validatorと新たな契約を締結した。この契約では、BitMineがステーキングする$ETHの報酬に対する手数料が一律1.50%に引き下げられる。書面上は小さな変更に見えるかもしれないが、ステーキングされる保有量が増えるにつれて、収益分配手数料の影響は次第に大きくなる。
BMNR株のモメンタムが減速
財務資産が拡大を続ける一方で、BMNRの株価は落ち着きを見せている。株価は8月中旬の約18ドルから、同月末には27.50ドル近くまで上昇した。この期間、過熱した値動きを示すために使われるモメンタム指標である相対力指数(RSI)は、買われ過ぎの水準に入った。
その高値以降、株価は24.48ドルまで押し戻され、RSIは中立に近い水準へ戻り、移動平均を通じてトレンドのモメンタムを追跡するMACD指標は横ばいとなった。分析では、市場がBitMineによる$ETHの積み増しとステーキング契約の再編の多くをすでに織り込んでおり、現在は一服局面にあると示唆されている。
まとめ
BitMineの$ETH保有量は1年間で16万3,000から593万へと増加した一方、BMNR株の上昇は減速している。同社はステーキングに関する経済条件も簡素化し、報酬に対する手数料を一律1.5%とした。重要な企業変更が最初に表れるのは8-K提出書類であるため、今後の財務資産の拡大や新たなステーキング契約を追うには、今後の開示が自然な手掛かりとなる。