ニュース暗号資産ビットコインが3.7%下落、米現物ETF保有者の平均取得価格である8万1,500ドルをテスト

ビットコインが3.7%下落、米現物ETF保有者の平均取得価格である8万1,500ドルをテスト

著者: CoinLineup·

重要ポイント

  • •ビットコインは3.7%下落し、米現物ビットコインETF保有者の平均取得価格に相当する8万1,500ドルの水準をテストする局面に入った。
  • •米現物ビットコインETFは、SECの承認を経て2024年1月に取引を開始し、集合的な損益分岐価格が現在テストされている新たな買い手層を生み出した。
  • •取得価格は投資家にとって損益分岐の参考指標として機能するが、買い手が自動的に参入する保証されたサポート水準でも、価格が超えられない壁でもない。
  • •トレーダーの関心は現在3つのシナリオに集まっている。ビットコインが8万1,500ドル以上で推移する、明確に下抜けてETF保有者を含み損にする、一時的に下抜けた後に回復する、の3つだ。
  • •テストの結果についての結論はまだ出ておらず、今後のセッションで8万1,500ドルに対してどの水準で終わるかが、今回の下落が一時的な小休止なのかより大きな動きの始まりなのかを示すと見られる。
ビットコインが3.7%下落、米現物ETF保有者の平均取得価格である8万1,500ドルをテスト

ビットコインは3.7%下落し、8万1,500ドルの価格水準をテストする局面に入った。この水準は、米現物ビットコイン上場投資信託(ETF)保有者の平均取得価格だとアナリストは説明している。主要資産が大規模な投資家グループの平均購入価格に近づくと、その瞬間はしばしば市場で最も注目されるポイントの一つとなる。それは、そのグループ全体が含み益と含み損の間を移行する境界を示すためだ。

ビットコイン、8万1,500ドルのETF取得価格に接近

The Defiantの報道によると、ビットコインの価格は3.7%下落し、8万1,500ドル付近に接近した。この動きにより、ビットコインは米国で現物ビットコインETFを通じて投資家が市場に参入した際のおおよその平均価格を示す水準に達した。

8万1,500ドルという水準は、アナリストが恣意的に選んだ数字ではない。ETF保有者全体の平均参入価格、すなわち取得価格(cost basis)を反映している。この投資家層は市場において比較的新しい存在だ。米現物ビットコインETFは、米証券取引委員会(SEC)の承認を経て2024年1月に取引を開始し、投資家が資産を自身で購入・保管するのではなく、通常の証券口座を通じてビットコインへのエクスポージャーを得る手段を提供した。こうした商品が新たな買い手層を市場にもたらしたため、このグループの平均参入価格は、投資家層全体のポジションを測る指標として注目されている。なお、マクロ経済の圧力がビットコインを急落させたのは今回が初めてではなく、同様の局面では、連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ観測が高まった際にビットコインが3,000ドル下落した。

ETF取得価格がなぜ重要なのか

取得価格とは、ある資産を購入した際の平均価格のことであり、その購入の損益分岐点として機能する。8万1,500ドルでビットコインを購入した投資家は、価格が8万1,500ドルで取引されている場合、まさに損益分岐点にいる。利益も損失もまだ出ていない状態だ。

現物ビットインETFは、投資家に代わって実際のビットコインを保有するファンドである。これらの商品にとって、取得価格はファンドに参加した全員の集合的な平均購入価格を表す。ビットコインの価格がこの水準をテストするということは、ETF投資家全体が正確に損益分岐点に位置していることを意味する。ビットコインのリアルタイムの価格動向はCoinGeckoで追跡できる。

この水準が注目されるのは、大規模なグループの損益分岐点近くの価格帯は注目を集めやすく、その水準付近で参入した投資家は、価格が上回り続けるか下抜けるかによって異なる反応を示す可能性があるためだ。同様の力学は、ビットコインがETF資金流出とともに6万9,000ドルのサポートをテストした際にも現れ、当時は市場の動きが顕著に変化した。

取得価格という水準が何ではないのかを明確にしておくことも重要だ。買い手が自動的に参入する保証された下値支持線ではなく、ビットコインが通過できない壁でもない。特定の投資家グループの財務的な位置を示す参考指標にすぎない。

ビットコイントレーダーが8万1,500ドル付近で注目すること

利用可能な報道は、ビットコインがこの水準をテストしていることを裏付けているが、その後何が起きたかは確認していない。現在、市場参加者の関心は3つのシナリオに集まっている。

第一は、ビットコインが8万1,500ドル以上で推移し、ETF保有者全体を損益分岐点以上に維持するシナリオ。第二は、ビットコインが8万1,500ドルを明確に下抜けてそのまま推移し、平均的なETF保有者を含み損に陥れるシナリオ。第三は、一時的に水準を下抜けるものの急速に回復するシナリオで、一部のトレーダーはこれをテスト成功と解釈するだろう。各シナリオは、ETF時代最大の買い手層に対して異なる影響を及ぼす。

重要な価格水準の同様のテストは過去にも起きている。ビットコインはマクロ経済関連の発言をきっかけに7万8,400ドルまで下落し、FRBの決定を前にして6万4,000ドルを下回った。いずれの場合も、ビットコインがテストしていた価格水準が市場参加者の反応を左右した。

現時点のデータから、これらのシナリオのいずれかが保証されているわけではない。3.7%の下落により、ビットコインは問題の水準に達した。執筆時点で入手可能な情報から、今後の価格の動きは確定していない。

ビットコインを直接保有する場合もETFを通じて保有する場合も、実務的に理解すべき点はこうだ。ETF取得価格のテストは、結論ではなく不確実性の瞬間である。今後の取引セッションでビットコインが8万1,500ドルを上回って終わるか下回るかを見極ことで、今回の動きが一時的な小休止なのか、より大きな動きの始まりなのかがより明確になるだろう。

免責事項:本記事は情報提供のみを目的としており、金融または投資に関する助言を構成するものではありません。暗号資産およびデジタル資産市場には重大なリスクが伴います。投資判断の前に必ず資格を有する金融の専門家にご相談ください。