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Thinking Machines Lab共同創業者がOpenAIでの勤務を経てGoogle DeepMindに復帰

著者: Cryptopolitan·

重要ポイント

  • Barret Zoph氏は研究担当バイスプレジデントとしてGoogle DeepMindに復帰し、同ラボの強化学習およびポストトレーニング(事後学習)業務への貢献に前向きな見方を示している。
  • 同氏の6年間の経歴には、Google Brainでの約6年の勤務、研究担当バイスプレジデントまで昇進したOpenAIでの2度の在籍、Mira Murati氏とのThinking Machines Lab共同設立が含まれる。同社ではCTOを務めたが、申告されていない関係をめぐる不正行為の疑惑を受け、2026年1月に円満ならぬ形で退社した。
  • 直近のOpenAIでの勤務はLuke Metz氏、Sam Schoenholz氏と共に企業向け事業の推進を担当したもので、わずか5か月後の6月に終了した。
  • DeepMindでは経営陣の再編が進んでおり、Demis Hassabis氏は会長兼Alphabetのチーフサイエンティストに退き、CTOのKoray Kavukcuoglu氏が運営を引き継ぎ、Jeff Dean氏ら上級スタッフは退社してDiscovery Loopを立ち上げた。
  • Fortuneと共有されたZekiのデータによると、DeepMindの研究・エンジニアリング職の採用対退職比率は2023年第2四半期の約12対1から2026年第3四半期には約2対1に低下し、過去1年の退職者の25%はAnthropicに移った。
Thinking Machines Lab共同創業者がOpenAIでの勤務を経てGoogle DeepMindに復帰

Barret Zoph氏は、Thinking Machines Labの共同創業者としてX上でGoogle DeepMindに復帰したことを発表し、キャリアの原点へと戻った。今回の復帰は、OpenAIへの2度の在籍や、2024年にOpenAIでSam Altman氏の代理を一時務めたMira Murati氏とのAIラボの立ち上げを含む、6年間の寄り道を経て実現した。

Zoph氏は、研究担当バイスプレジデントとして「joining Google DeepMind!」(Google DeepMindに参加する)ことを嬉しく思うと述べた。また、同ラボの強化学習およびポストトレーニング(事後学習)の業務に貢献できることに前向きな姿勢を示した。これらの領域は、最先端ラボが事前学識後にモデルを洗練・調整するうえで中核となりつつある分野である。

しかし外部からの見方はそれほど芳しくなく、このAIラボは、経営上部の退任を主因とする大規模な組織再編の渦中にあるように見える。

Zoph氏のこれまでの経歴

Zoph氏は、Google Brain Residencyプログラムに参加した際に初めて注目を集めた。Google Brainの研究科学者として約6年勤務した後、OpenAIに移り、研究担当バイスプレジデントの地位まで昇進した。

DeepMindは2023年にGoogle Brainを吸収し、Googleの主要な2つのAI研究組織を単一の組織へと統合した。

OpenAIで波乱に満ちた1年を過ごした後、Zoph氏は2024年後半に退社し、Mira Murati氏と共にThinking Machines Labを共同設立した。同社では最高技術責任者(CTO)も務めた。

Thinking Machines Labでの勤務は、同僚との申告されていない関係をめぐる不正行為の疑惑が浮上し、2026年1月に円満ならぬ形で幕を閉じた。

同月、Zoph氏はLuke Metz氏とSam Schoenholz氏と共にOpenAIに戻り、同社の企業向け事業の推進を担当した。この勤務は6月に終わり、わずか5か月間だった。

Zoph氏の研究専門分野は、ニューラルアーキテクチャ探索や大規模モデルトレーニングといった基盤的な領域にあり、AI人材獲得競争を牽引してきたプロダクト層ではない。それでも、大規模なトレーニング実行を統括した実地経験は業界全体で依然として希少であり、同氏のような経歴を持つ研究者が最先端ラボ間を頻繁に移動する理由を説明する一助となっている。

Google DeepMind、AI分野での存在感維持に努める

Zoph氏の加入は、同ラボがGeminiモデルを中心に方針を再構築しようとしている時期に実現した。GeminiはGoogleの旗艦AIファミリーであり、OpenAIのGPTやAnthropicのClaudeといった競合システムと競い合っている。この取り組みは、ここ数週間のリーダーシップ面での挫折により停滞している。

ちょうど3週間前の8月上旬、Demis Hassabis氏はDeepMindの日常業務から身を引き、会長兼Alphabetのチーフサイエンティストとなった。CTOのKoray Kavukcuoglu氏が、Hassabis氏が残した運営面の空白を埋めるために引き継いだ。

チーフサイエンティストのJeff Dean氏をはじめ、Sanjay Ghemawat、Oriol Vinyals、Quoc Le各氏などの上級スタッフは退社し、自身のスタートアップ「Discovery Loop」を立ち上げた。

Fortuneの報道によると、Googleの本体部門もDeepMindのチームを吸収している。

Zoph氏の加入は、DeepMindにとって困難な時期とも重なっている。英国のインテリジェンス企業ZekiがFortuneと共有したデータによると、同ラボの研究・エンジニアリング職における採用対退職の比率は、2023年第2四半期の約12対1から、2026年第3四半期には約2対1まで低下した。

過去1年間に退職したDeepMindスタッフのうち、Zekiの調査では25%がAnthropic、21%がMeta、14%がOpenAIに移った。欧州・中東・アフリカ(EMEA)地域における同種の採用に占める同ラボのシェアは、20222023年の49%から20252026年には18.6%へと低下した。こうした状況の中、Zoph氏の復帰は、Kavukcuoglu氏の下で依然として形成途上にある経営陣に、シニア研究者の声を加えるものとなる。