ニュース株式AnthropicのIPO計画に注目集まる、Riotが91億ドルのAIインフラ契約を確保

AnthropicのIPO計画に注目集まる、Riotが91億ドルのAIインフラ契約を確保

著者: Tron Weekly·

重要ポイント

  • The Wall Street Journalによると、Anthropicは9月または10月初旬を目指す可能性のあるIPOに先立ち、投資家との協議を進めている。
  • Amazonは最大40億ドル、Googleは約20億ドルをAnthropicに投資しており、同社への強い企業信任を示している。
  • Riot Platformsはテキサス州のキャンパスで191メガワットの容量を対象とする20年リース契約を結び、2048年6月までに約91億ドルの収益を生む見込みだ。
  • Bloombergは、Riotのリース契約の相手先がAnthropicだと報じたが、両社とも提携を正式に確認していない。
  • 契約発表後、Riot株は時間外取引で約24%上昇した一方、第2四半期のGAAP純損失は2億3,700万ドルだった。
AnthropicのIPO計画に注目集まる、Riotが91億ドルのAIインフラ契約を確保

Anthropicの潜在的な新規株式公開(IPO)は、同社が9月または10月初旬にもIPOに向けた投資家との協議を開始する可能性があるとの報道を受け、注目を集めている。 The Wall Street Journal によると、Anthropicは上場前に投資家基盤を整えるための協議を進めているという。同社は2023年に最大40億ドルを拠出する方針を示したAmazonや、約20億ドルを投資したGoogleから大きな支援を受けており、すでに強い企業の信任を得ていることを示している。

この動きは、AnthropicがClaude AIアシスタントを中心にAI技術のポートフォリオを拡大し続ける中で起きている。一方、競合のOpenAIは、上場に向けてより慎重な姿勢を取っているように見える。Anthropicの注目度は、Bitcoinマイニング企業Riot Platformsとの大規模データセンター契約に関する報道によっても高まっている。AnthropicのようなフロンティアAI企業は、大規模言語モデルの学習と運用に莫大な計算資源を必要としており、データセンター容量の確保をめぐる競争は激化している。

AnthropicのIPOはRiotの大規模AI契約の最中に浮上

Riotは、テキサス州ロックデールのキャンパスにある191メガワットの重要IT容量について、正体を明かしていない「leading frontier AI lab」と20年のリース契約を結んだ。この契約により、2048年6月までにRiotに約91億ドルの収益をもたらすと見込まれている。さらに5年延長が2回行われた場合、総額は約161億ドルに達する可能性がある。

The Blockが引用した Bloomberg の報道によれば、この契約の相手先はAnthropicだという。ただし、火曜日早朝の時点でRiotもAnthropicも、この提携を公には認めていなかった。

この契約は、計算能力への需要が急増する中で、Bitcoinマイナーが自社の強力な電力インフラをAIワークロードに活用する動きを示す一例である。Bitcoinマイニング施設は、大規模な系統接続や冷却設備をすでに許認可済みかつ稼働中の状態で保有しており、これは新たなAIデータセンターを構築する際に確保まで通常数年を要する資産である。

契約発表後にRiot株が急伸

Riotの第2四半期売上高は1億7,420万ドルで、前年同期比14%増となり、アナリスト予想の1億5,200万ドルから1億5,500万ドルを上回った。増収にもかかわらず、RiotはGAAPベースの純損失2億3,700万ドル、希薄化後1株当たり0.68ドルを計上した。同社の四半期末時点の流動性は12億ドルで、内訳はBitcoin保有6億6,600万ドルと現金5億4,900万ドルだった。

契約発表後、Riot株は時間外取引で約24%上昇し、長期的なAI契約に対する市場の強い反応を示した。一方、執筆時点でBitcoinは64,029ドルで取引されており、投資家は最新の米CPIデータを待っている。

AI需要がBitcoinマイニングを再編

AnthropicのIPOを巡る動きとRiotの大規模AI提携は、Bitcoinマイニング企業が代替収益源を模索する広範な流れを反映している。業界各社は現在、既存の電力インフラを活用して、AIやHPC(高性能計算)業務から収益を生み出している。MARA、TeraWulf、Galaxy DigitalもAIインフラを検討している企業の一つである。

AnthropicのIPOが成功すれば、急成長するAI業界における新たな重要な節目となる。もしRiotとAnthropicの間で報じられた契約が事実であれば、RiotはBitcoinマイニング事業に加えて安定的な長期収入源を確保できる可能性がある。AnthropicのIPOが9月または10月初旬に進めば、今年のテクノロジー市場における注目イベントの一つになることは間違いない。